風のささやき

萌えいずる銀杏若葉は赤子の手風のそよぎに戯れ飽きぬ

芽吹いたばかりの
街路樹の銀杏の葉が
初夏の風に揺られていました

その小さな葉は
まるで赤ちゃんの手のようです
風に戯れ何度も掴もうとして

きっと楽しいことに飽きない赤子の手に
芽吹いたばかりの若葉は似ているのでしょう

ずっと楽しそうに
風と戯れていました

 #2003 夏に