風のささやき

くべられて空に帰った枯葉たち 未練 焼く火はどこかにないか

道を歩いていたら
小さな煙が空に昇っていました
道を覆った枯葉を
掻き集めて焚いていました

枝から離れる葉は
何の迷いもなく
時を知り落ちます
火にくべられれば
灰となり風に消えます

僕の胸に湧く思いだけが
季節を知らず未練のままに
胸に留まっていました