風のささやき

この目からかすむばかりの遠い羽根あるいは風に遊ばれているのか

地方に遊びに行って
おいしい空気を吸いながら
空を眺めていたら
とんびが空をまっていました

随分高いところを飛んでいるせいか
広げた羽根も
空に小さく浮かぶ黒い点のようにしか
見えせんでした

その姿は糸の切れた凧のように
風にもてあそばれているだけ

そんな心細い印象を覚えて
少しの時間空を見上げていました