風のささやき

眠れない 雨は拳を振り下ろす部屋を出ろとの抗議続ける

その夜は激しく雨が窓を叩きました
どこかせっぱつまった人の拳のように
帰るところをなくして冷たい体を暖めようとする

暖かな部屋にぬくぬくといる
僕に対する抗議のように
その音はいつまでも続きました