風のささやき

病んでいる風景優しく朽ちさせる柔らかな陽射しにまどろみたくて

心の中に巣食う
痛んだ風景が広がって
自分を苦しめることがあります

普段そんな風景は
忘れたように生活しているのですが
心弱った折に顔を出しては
胸に居座りつづけていることを伝えます

病んだ風景を痛みもなく
朽ちさせる陽射しにまどろみたいと
春の陽射しを感じるたびに思ってしまいます