風のささやき

ささやかな願い夕日にくべてみた ありふれ 秋の家路 うつむく

日々、様々な思いが心に浮かびます

久しぶりに友人に会おうとか
一人で旅に出ようとか
そんなささやかな夢想に
ひととき慰められます

けれど些細な願望も
実際にはなかなか叶いません

秋の一日の終わり
その暮れの色合いは
ささやかな願いを燃やすには
お似合いの赤

燃えカスも残らずに
寂しく静まった胸に
ありふれた一日の
終わりの余韻が響きます