風のささやき

悪い夢頭の芯にまだ残る哀感朝日もかみ砕けずに

ときどき悪い夢にさいなまれて
眠れない夜があります
それは思い出したくもない昔の出来事だったり
まだ見たこともない悪い未来だったりします

そんな夢で一杯になってしまった頭は
どこか寂しいままに
いつものようにめぐりくる
朝の光にさいなまれ噛み砕かれるようで
割れんばかりに苦しく思われます