風のささやき

病む子泣く純に悲しげ夏蒲団

子供が感染性腸炎ということで
入院することになりました

幸いにも数日間の入院で
退院することができたので
ほっと一安心というところでした

病室にいると
他の部屋の子供の泣き声も聞こえてきます
その泣き声はほんとうに
悲しみがそのまま声になっているように聞こえ
胸に刺さります

自分の中の異質な物に
怯え戸惑っているその泣き声を
止める術を持たない大人は
ただ側にいることだけしかできず
無力な思いを感じてしまいます