風のささやき

愁い抱き風光るとも三度泣く

無性に悲しい時があります
泣いても消えない悲しみは胸に居座り
悲しみに乗っ取られるようです

とある日の公園で
そんな悲しみに襲われて
太陽が眩しいのに涙が止まらず
その涙を見られないようにうつむきました

周りはそんな僕には無関心なまま
ただ、光を含んだ風だけが
気にかけてくれました

 #2009 春に