風のささやき

小春日や地面背負いて駄々言う子

子供たちを乳母車に連れて遊びに行く途中
とあるマンションの一角に
大きな鹿の置物がありました

子供たちがその背中に乗って遊ぶに
ちょうどいい大きさのものです

最初は仲良く
その背中に乗って遊んでいた
我が家の双子ですが

いつものごとく
鹿の背中をめぐっての
喧嘩が始りました

しばらくはその喧嘩の様子を眺めていたのですが
やがて一人が負けて泣き出しました

仕方がないので慰めに行こうかと近寄ると
泣きながら地面に寝ころび駄々をこねます

抱き上げようとしたのですが抵抗するので
しばらくそのままにして様子を見ていました

暖かな陽射しに地面も温いのでしょう
子供はしばらくは寝ころんで泣きわめきながら
抵抗を続けていました