風のささやき

衆目に無頓着なり花の華美

いつの間にか薄紅の花を満開にさせた桜
その華やかさに人は自然と集まり
満開の花の下では
人通りが絶えません

けれどそんな人目は
まったく気にする素振りも無く
外気との会話に咲くときを知り
風や雨もそのままに受け入れ
散っていく桜

その美しさをもうしばらくは愛でたいという
人の目にはつれなく見えますが

人の計らいを越えたところに触れているから
桜の花は美しいのかも知れません