風のささやき

自らを知らぬ阿呆に春の月

夜遅くなり
道を一人で歩いていました

何故かその日は
昔のことが色々と思い起こされて
後悔の念に苛まれていました

自分のことをあまりに知らずに
起こしていた過ち

自分のことは思った以上に
見えていない部分が多いようです

そんな自分の心の中を見透かすような
丸い春の月が空一面を明るくし
僕を慰めてくれているようでした