風のささやき

我侭を叱る甲斐なく暮早し

一人の子供が
自分の好きなものしか食べようとしません
嫌いなものは口からこっそり吐き出したり
手にとっては床に投げつけたりします

その見事な投げっぷりには
笑いがこみ上げてくるときもあるのですが
毎回の食事がそれということで
注意をするのですが
一向に聞くそぶりもありません

食事が終わったら終わったで
ニヤニヤしながら悪戯をしています

たしなめたりするのですが
すべてが徒労

結局こちらだけが疲れて
冬の短い日が暮れていきました