風のささやき

狛犬の涙の数や梅雨深し

雨の降り止まない日
傘を差しながら
とある神社の側を通りがかりました

長い石段が続き
その上の方には大きな鳥居
どうなっているのだろうと思い
階段を上ることにしました

その階段の両脇のところには
二匹の狛犬がいたのですが
頭から雨をかぶり
それが目を伝わって涙を流しているようです

いつまでも降り続いている雨
涙は後から後からとまりません

これでは梅雨が通りすぎても
涙の跡が消えないのではと
ちょっと心配に思えるぐらいでした