風のささやき

手の上に初夏の光りと観覧車

友人と話しながら道を歩いていました
住宅の間にところどころ畑がある土地
畑の緑もすっかりと濃くなっています

少し離れた山の方には観覧車が見えました
僕も一度ぐらいは行ったことのある
遊園地がある場所

観覧車を見ていると
少しづつですが動いています

僕は友人を笑わせようと
目の錯覚を利用して
観覧車を自分の手の上に
載せているように見せました

友人はクスリと笑いながら
眩しそうに僕の手の上の観覧車を眺めていました