風のささやき

駅で待つ腕時計にも夏の空

とある午後のことでした
駅でなかなか来ない電車を待っていました

時刻表を見たら
もうとっくに電車が到着している時間
先を急いでいることもあって
事故でもあったのかなと
少しやきもきとしながら
腕時計を覗き込んだのですが

その腕時計の中には青い夏の空
つられるように顔を上げて空を眺めていたら
電車が遅れていることぐらいで
イライラとしている自分が
ちっぽけでつまらなく思えてきました