風のささやき

起きられず夏空はるか呼びつつも

夏の陽射しは
窓辺一杯に押し寄せて
僕を眠りから抱き起こしました

つらい毎日が続き
目覚めることも嫌で
そのまぶしさに抵抗しながら
布団に横になっていました

今日やらなければいけないことは
次から次へと頭には浮かんだのですが

カーテンの隙間から眺めれば空は遠く
先の見えない生の遥かさを
暗示するようでした

 #2005 夏に