風のささやき

小春日や皺ほころばす老婆かな

穏やかな冬の午後
散歩がてら公園を歩いていたら
仲の良い友達同士なのでしょう

公園のベンチの上で
お婆さんが二人
楽しそうに話しをしていました

昔話に華を咲かせているのか
はたまたお孫さんの自慢なのか
会話の内容はわからなったのですが
小春日に誘われて二人の口調も滑らかです

やがて顔に深く刻まれた生活の証の皺も
ほころび始めて
笑顔も若返って行くように見えました