風のささやき

仏壇の炎に智慧あり冬の朝

寒い冬の朝
起きたばかりの家は
いつの間にか忍び込んだ外気の寒さ

早速ストーブをともし
部屋を暖め
仏壇の蝋燭にも炎を点し
線香を手向けました

それからお茶を飲もうと
薬缶を火にかけました

消し忘れた仏壇の蝋燭
その朝は炎が意味深い言葉を
ささやいているように見えて
その奥に潜む智慧を見たいと
しばらく炎に向かい合いました

 #2004 冬に