風のささやき

岩叩く波ひっそりと秋夕べ

塩釜から松島に遊覧船で渡りました

船上からは
たくさんの島が見えたのですが

島々は長い間に
波が削られてそれぞれに
特徴のある形をしていました

時は夕暮れ
船の側面に当たる漣の上を
夕日が照らしています

その夕日の色合いに
諌められたように

島を叩く波もひっそりとして
島がこれ以上形を変えないように
心を砕いているようにも見えました