風のささやき

ベンチには手袋忘れぬくき朝

その日は朝から
白い息も漏れず、あたたかで
いつもは閉じたコートも
前を開けたまま

そんなぬくもりに
油断したしたのか
駅のベンチには手袋の忘れ物

外しても気にならず
電車に乗ってしまったのでしょう

季節の忘れ物のように
手袋は所在なく置かれていました

#2004 冬に 季語:手袋

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