風のささやき

家に入る温かさ知る秋の暮れ

秋の夕べのことです
すっかりと日は短くなり
空には太陽が
足早に沈んで行こうとします

紅色に暮れて行く空に
風も冷たさを増していきます
外をしばらく歩いていた僕ですが
気づかない内に随分と
体も冷えていたようです

玄関を開けて家に入ると
風も僕の体に触れることはできず
家の中の温かさを
ありがたく思っていました