風のささやき

犬ふぐり痛手小さな足見合い

明るい春の川べりを
小さな子供と一緒に歩きました

子供の足は春の風よりも軽やかに
ゆっくりと歩く僕をおいて
どんどん走って行きます

時々は横道に姿を隠し
大丈夫かなと思い追いかけてみると
小さくかがんで草をむしり遊んでいたりします

僕を見かけると安心したのか
また走り始めて

その足元を見ると小さな足に踏まれた
犬フグリの花がありました

僕がこの春初めて気づいた
小さな花の姿でした