風のささやき

影ふみの影しおらしく秋の午後

心地よく晴れた秋の午後でした

その穏やかさを楽しみながら
ゆっくりと道を歩いていた僕を
小学生の男の子が二人
追い越していきました 

二人はお互いの影を踏みあうように
追いかけたり逃げたりを
繰り返しています

影ふみをしていたのでしょう
楽しそうに息を切らす
その足元の影を見ていたら
色のない秋の風に淡く

境界線も少しあいまいな
影踏みでした