風のささやき

春雷の怒声見上げる怖さかな

街を歩いていたら
ちょっと前まで青く澄んでいた空に
急に真っ黒な雲が一杯になって
大粒の雨が落ちてきました

傘をもたない僕は
雨宿りにと軒先に姿を隠したのですが

暗い雲の奥では大きな雷が走り
空が光ったかと思うと
太鼓を耳元で鳴らされたような
大きな音が僕を驚かしました

僕は何か悪い悪戯をして
怒られた子供のように
どこか心細くなって
暗い空をしっかりと見守っていました