風のささやき

子の手から蒲公英の旅あてもなし

目の高さが随分と低いからでしょうか
小さな子供が
めざとく種をつけた蒲公英を見つけて
手折った茎をにぎっていました

小さな頬を膨らませた子供の息では
一度に吹き飛ばせなかったからでしょうか
それとも楽しみは何回かに分けて
ということなのでしょうか
蒲公英の種は半分だけが吹き飛ばされた状態でした

柔らかな子供の息に後押しされて
蒲公英もうれしかったのでしょう
あてなき旅への不安も感じさせずに
楽しげに空に飛び立って行きました