風のささやき

凍つる風心と水と乱しおり

凍てつくような風が
とても強く吹いている日でした
何か不安なことに懊悩するかのように
風の流れは規則性を持たずに
巻き上げた砂を含んでは
予想できない方向に吹き荒れていました

そんな風の動きに敏感に反応するように
公園の小さな池の水面も
不規則な小波をたてて怯えているようです

その様は心に次々と湧いてくる思いに
弄ばれている自分の様と重なります
風に鎮まっていた心の疼きが
どこかまた寒く痛々しく感じられてきました