「旅は道連れ」の各兄姉へのお礼以下は高田マサル君から、2005年11月の同期のケアンズ旅行後に来たメールです。内容は理解に苦しむところが多いと思いますが、参加した人に聞くも良し、彼の口調を楽しむだけでもよし、ご自由に・・・。 豪州ケアンズへの旅へ ======================================================= 柳 姉: いつに変らぬ明晰なお話ぶりには感銘いたしました。 その割には・・・などと茶々を入れようとも思いませんが、あの酷暑 の地に、いかにお肌大切とはいえテブクロとは如何なものでしょうか。 せめて早乙女か茶摘娘の手甲あたりで”手を打たれ”ては・・・? 松井君とのデートのご相談にはいつでも応じますです。 魚の飼育、うまくいきますよう。 ありがとうございました。 山村姉: 近寄りがたいキャリアウーマンと心得ておりましたが、ケータイの 扱いに困惑しておられる様子を横目で拝見し、”ヒッヒッヒッ”と 嬉しくなりました。 お酒類を目前にした時の目付き・・・もとい、眼差しも小生と同じで。 ただ、努力の方とはお見受けいたしておりますが、鳥名を覚える努力 だけはなされないで下さい。 まわりが混乱いたします(柳姉と組むと、これに拍車がかかったり して・・・)。 ありがとうございました。 岩瀬兄: ヘタァすると背広にネクタイなんて姿で現われるのではないかとおの のいておりましたが、安心いたしました。 博識変らず、幾多のご教示多謝です。 一つお願いは、コラムにまで教科書的表現を要求するアホ後輩どもに、 たっぷりと講釈を垂れてやって欲しいことです。 ついでに、「親子で花も団子も楽しめる知床半島旅行プランを立てて 下さい」という頓珍漢なFAXを寄越す読者にも・・・。 ありがとうございました。 奥村兄: Kingfisher Parkで、貴兄が”他人の帽子”でものの みごとにチョウを採り、胸にかき抱いた姿は、まさにアルプス越えの 際の馬上のナポレオンを彷彿させました。 「余が前に不可能は無し」でしたが、貴兄の口をついた言葉は「どう しよう」でした。あれには笑わせていただきました。 聞けば、ロタ島では横倉兄の網を強奪されようとしたとか。 三度目の正直と言いますから、次回は是非ご自分の道具でご採集なさ ってはいかがかと。老婆心ながら・・・。 ありがとうございました。 竹川兄: 小生の魚を見る目が変りました。これまで、ただいたぶって弄ぶか食 うだけが対象の生き物にすぎませんでしたが、とんでもない誤解をし ていたことが貴兄のお話で分かりました。 小生にとって到底超えられぬ格上の貴兄が、水中ではアッという間に 冷えちゃうのに、魚は冷えねェんですから。 いつも何かしら自信を与えて下さいまして。 それなのに合流点で見逃しをするなど、とんでもないミスでございま した。まあこれは奥村兄(の腹)が悪いということでお許しを・・・。 ありがとうございました。 高野兄: アンタがあんなに敏捷であるとは今回初めて知り、驚くとともにちょ っぴり寂しくもなりました。 「走る」という言葉すら知らないと思っていたのに、船なんかいつの 間にか一人だけ最先行。いいの?あんなことして?おかげでいい迷惑。 「高野さんだって行けたのに」って。 どうでもいいけど、あの時貴兄がボクの靴を踏んづけて前に出たもん だから、靴の小指のとこに穴が開いちゃって、その靴をクソ寒い今の 根室でも泣く泣く履いてるの、知ってる?(ウソ、ウソ)ともあれ、 ああだこうだ軍団を温かく仕切ってくださったアンタのご努力、ご能 力、ご忍耐力には本当に深謝です。 でも、わが師五代目志ん生は報われない仕事について、こう申してお ります。「利口ならやりませんな。ウー、そいでね、馬鹿ならなおや らねェんで・・・」と。 憎まれ口はともかく、アンタの手腕に乾杯! なお、アンタとは南米のインディオの言葉でバクを指します。せいぜ いゆったりと夢など召し上がって、英気を養われんことを。 ありがとうございました。 ======================================================= 最後に、いつもながら口先ばかりで何もせずにフラフラしてばかりいた小生の 態度を、深く深く反省いたしております。(とは言っても所詮はサルの反省で、 ポーズだけですが) また、下女の分際で一丁前に諸兄姉と渡り合っておりました愚妻に乾杯・・・ いや、戸主としてこれまた深く反省いたしておりますと共に、皆様のご厚情に 涙また涙でございます。(まあ、これもサルの涙ではありますが) でも、本当に楽しかったです。 ありがとうございました。 スパシーバ!またの旅を! |
「原寸大写真図鑑 羽」出版記念パーティー平成16年3月13日、文一総合出版の「原寸大写真図鑑 羽」(高田勝。叶内拓也著)の出版記念パーティーがあり、同好会関係者の出席は6名程度でしたが、200人近いと思われる出席者がある盛会でした。 | |
乾杯のあいさつをする発起人の一人、冨山稔君。 はじめは金屏風の前で真面目に耳を傾けていた高田、叶内両氏等も、冨山君の 挨拶が長いので、手元のビールを見ながら次第にうんざりした顔に・・・ |
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![]() (右)同好会関係者で マサル君を囲んで 谷口、高田、奥村、高野、冨山 |
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「原寸大写真図鑑 羽」に関しては文一総合出版の頁に紹介されています。 ここに高田勝君の、「羽図鑑奮戦の記」というのが載っていて、写真撮影や原稿書きの苦労話は面白いですよ。 それにしても、よくこれだけの種類の鳥の羽を集めたものだと感心します。 海外も含めこれだけの力作は、当分真似出来ないでしょう。 作業はすべて著者とその夫人の4人で、撮影スタジオ?は根室の風露荘の和室。 山階鳥類研究所の山岸所長のあいさつ(本人は出席できず代読)で、「最初見たときは、これはうちの研究所の標本から抜いたものではないかと思った」という感想も無理はないと思います。 | |
実際にはすべて彼ら自身で集めたもので、さまざまな人間関係で送ってもらったものが多く、「おそらく若い頃だったら皆に相手にしてもらえなかっただろう」とはマサル君の弁。二人の人間性に依る所が大きいと思います。 ちなみに今ではまず手に入らない特別天然記念物カンムリワシは、沖縄復帰前の1964年3月に西表島で近辻宏帰さんが地元の人から譲ってもらって(右:西表島祖内)、高野が標本にして持ち帰っていたものです。 |
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「グリーンフラッシュ(緑閃光)について」2003.7.16. 高野 凱夫5月の同期のロタ島旅行の初日、サイパンのマリアナリゾート・ホテル越しに フィリピン海に沈む夕日を眺めていたときに皆で見た「緑閃光」に関して、 高田マサル君から下記のようなFAXをもらいました。 (緑閃光が見える直前の夕日の写真は、「ロタ旅行会の記録」にあります) 高田マサル君からのFAXの一部 ==================================================================== ロタは楽しそうでよござんした。 驚いたのは竹川のビデオに写ってた緑閃光(GreenFlash)。極めてまれな現象で、 おもに極地で見られるというんで、これまで南極でも北極でも朝日・夕日を目を 皿のようにして見つめてきたけど、カスリもしなかったのが、まさかロタで発生 しようとは・・・! 家でも可能性ありってことか。 ところでこっちは例年になくオホーツク海高気圧の勢力が強く、霧がやたらにか かって太陽なんてどんなものだか忘れそう。緑閃光どころじゃないやね。 おかげで気温も低く、6月以来最高気温が20度に達したのはわずか1日だけ。 ここ4〜5日は13〜15度で、夜はストーブの世話になってます。 11月発刊予定の羽図鑑が追いこみにかかっているというのに風をひいちまうし、 さんざんですわ。(後略) |
平成12年11月4日に同好会の50周年記念行事の一環として大隈ガーデンハウスで近辻宏帰、高田勝両氏の対談が行われるとか。その他近況を高田君より送ってきました。 |
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(平成12年5月25日、高田勝氏より高野凱夫あてのFAXより) 同期の旅行案内ありがとう。残念ながら、客がまだウロウロしている時期なので参加できません。 11月には同好会の50周年記念行事とかに駆り出されそうで、その折りにはお会いできそうです。なんでも、近さんと対談とか・・・知りませんぜ。 ところで、今月(H12年5月)の15〜19日まで、4泊5日の日程でロタ島に行ってきました。グアムとサイパンの中間にある島です。 一度でいいから海外に行ってみたいという根室の連中のたっての願いで、新千歳空港発着可能な行く先から、全員一致で熱帯を選びました。 本当は、週末を含む3泊4日の予定だったのですが、呆れた事に夏までずっと満席ということで、月曜発の4泊5日のツアーなら空きがあるとのこと。 しかし、まさか月曜発では誰も参加できないだろうと思っていたら、自営業ばかりの強みで、10名御一行様の成立という次第。今回は、こちらもちゃんと参加費を払って皆と対等の立場でしたが、やはり添乗員役はしっかりやらせられましたよ。 グアムで小型飛行機に乗り換えるため、結局2泊をこの騒々しい、馬鹿者だらけの島で過ごす羽目になりました。鳥なんて影もない。それよりなにより、観光でしか食っていけないくせに、入国に2時間もかかるなど、目を覆いたくなる手際の悪さ。世界最悪ですな。 それに比べると、ロタ島はたった30分の飛行時間の所にありながら、別世界。観光客はほんのわずかで、それもグアムやサイパンからの日帰りが主だから、静かでのんびりしていて、ホッとしましたよ。 飛行機がまた、一度は乗ってみたいと憧れていた、四角い胴体に高翼のイギリス機、ショート360ときたもんです。はしゃぎましたね。 ただし、暑いのなんの。覚悟の上とはいえ、死ぬかと思いましたよ。断崖の上で、眼前を行ったり来たりするアカオネッタイチョウ、シラオネッタイチョウ、アカアシカツオドリなんかに呆然と見とれて3時間突っ立っていたら、熱射病にやられて・・・。 ホテルじゃクーラーの効かせすぎで冷房病にゃなるし。まあ差し引きゼロみたいなもんだけど、食欲はまったくなくなりましたね。酒までも! しかし、ほかの人たちは元気一杯。ブーゲンビリアやハイビスカスが「鉢植えじゃなくて咲いてるさア」だの「パパイアが木になってるべ」(きゅうりにたいな”なりかた”を想像してたらしい)だの「ココナツってナッツじゃなくてヤシなんだア」だの、思いっきり根室人をやっておりました。 鳥は、熱帯の小島ということで、海鳥以外はきわめて少ないのですが、それでもナンヨウショウビンなんか掃いて捨てるほどいて全然逃げないし、真っ赤なマリアナミツスイや美声のカラスモドキなど、それなりに楽しめました。 ともかく、沖縄に行くより安くて、しかもほんものの熱帯で鳥や花を楽しめたというんで、皆御機嫌で帰ってきました。 根室は寒いとブーブー言ってます。ま、最高気温が未だに15度内外とあっては、当然でしょうが。ようやく庭の桜が五分咲きですよ。 ともあれ、遊び人の近況ご報告まで。 あ、高田でした。 |
(平成10年 5月 10日掲載) 以下は高田勝君よりの、屋久島不参加の言い訳の手紙です。 ワープロ打ちしたものをOCR(文字認識)ソフトで読み取ったものです。おかしな文字は直しましたがまだミスが残っていると思います。それはもとの原稿が悪いのか、認識ミスなのかは勝手に判断してください。 文の最初に出てくるツアーとは、富山君が新和ツーリストでやっているネイチャリングツアーのことです。(高野) |
5月5日付け消印の高田マサル氏からの手紙: ご無沙汰しております。今年からツアーは降りる事にしたので、少しは時間ができて、根室の自然とつきあうことができると思っていたのに、なかなかそうもいきません。テレビの番組企画、ビデオのコメント書きと、自分の本作りがごっちやになって、「わやくちゃだでかんわァ」と、思わずなつかしの名古屋弁が出てしまいます。 1月には叶内拓哉氏とメルポルン近郊ヘオオジシギの取材に行ってきました。当初は沖縄でお茶を濁す事になっていたのですが、「カンタスが安売り中。沖縄よりはるかに安いので、急遽オーストラリアに変更せよ」との縞集部の命令で、あたふたと出かけた次第です。例の福音館の第三冊目で、もう書き上げていなくてはならないのですが・・・。 2月は地元でしたが、風蓮湖体験学校の校長など引き受けたので、毎日が落ち着かず、BBCの取材班とつきあったりしているうちに暮れて行きました。 3月は番組企画を何本も書かされ、ハイ・ビジョン番組「オオトビハゼ」のコメントも書かされ、「なんでハイ・ビジョンテレビも持っとらんワシが、くそ暑いマレーシアちゆうとこで泥遊びしとるアホな魚と付き合わんならんねん」と、こんどはつい大阪弁でポヤきましたで、ホンマ。 それで、4月。ここ何年か、この月に根室に落ち着いていたことがないので、今年こそは久し振りに、ルリビタキやコマドリ、ヤマシギなどの初鳴きを聞いてやろうと手ぐすね引いて待ち構えていたら、またもや突然のドイツ行きの話。 NHK「生き物地球紀行]でコウノトリがテーマ。どうやら、旧東ドイツのブランデンブルグ州が豊かな自然を売り込みたいということらしいのですが。中旬から下旬まで、下見をかねてベルリンから北西に車で3時間くらいのエルベ河畔にあるルシュテット村という所に行ってきました。 家の数60軒ほどの小さな村で、パブとメシ屋を兼ねた旅籠が一軒あるきり。しかし、絵本に出てくるようなレンガ造りのこじんまりとした家や納屋の上に、大きなコウノトリの巣がいくつもあって、久し振り(1965年兵庫県豊岡市の最後の繁殖個体)に聞くビル・クラッタリングもいいものでした。 それより、昼間からビールを呑んでいても当たり前という風土がいたく気にいりました。コルンとかいう小麦製の焼酎もヨカとでした。ただし、7年も学んだはずのドイツ語は、みごとに何の役にも立っておりませんでした。 「こんばんは」と言ったつもりが「おやすみなさい」だったり、「すみません」をついロシア語で「イズビニーチェ」とやって、ところがこれは旧東独の人だから通じちゃって、むこうがびっくりしたり・・・。 ともあれ、この企画で、あと3回、5月・7月・8月と行かなくてはなりません。まあ5月は家の改築があるので逃げるつもりですが。ドイツから戻るや山渓の「高山植物」7巻シリーズのビデオのコメント書きが「お待ちしてましたで」とニヤニヤ顔でいたりして。 もう、家でやることにして戻ってきたら、貴兄からの手紙が「屋久島どないだ」とポン引きみたいにささやきかけてくるし。しかし、8月28日といえば例年、ルシュタット村のコウノトリが南へ飛び去る最終日で、これだけは外すわけにいかず、残念ながら不参加ということになりそうです。 そんなこんなで、仕事は後回しにしたいし、締切りはすぐだし、というイライラを、最近娘から下げてもらったワープロの練習で解決しようと、これを書いた次第です。漢字その他に誤りがあれば、責任は一切ワープロにありますので、トーシバのルポとかいう奴をバカにしてやって下さい。 それでは奥方、諸兄姉、JASのチケット係り、屋久島の猿・鹿・杉の諸氏、リゾート・ホテルの支配人並びに従業員諸君、および、ご令嬢たちにくれぐれもよろしくと・・・。 あ、そうそう、我が家は変わりなくカミさんが仕切っていますが、令子が5月から半年の予定で、上富良野にドカチン(緊急発掘の手伝いと、開こえはいいんですがね)に行って不在です。アパートで自炊生活なんて面倒臭いことをよくやるもんですワ。 トッカリ(愛犬の名)は相変わらず夜な夜な脱出し、どこやらから鹿の骨を運んできて、ご満悦です。という訳で、結局何の進歩もない我が家でした。「悪い?」 高田 追伸:上の文を書いてすぐゴールデン・ウィーク入り。その間に起きた悲惨な事件を、謹んでご報告させていただきます。 まず、改築を前に、物置を壊し(造ったのは俺。壊したのはおカミ。アッという間)20数年たまりにたまったガラクタを山にして、明日はトラックを借りて投げに行こうと思っていたら、基礎屋がいきなり1日早くやってきて、せっかく積んだ山を重機でエイヤッと奥へ押しつけ、あろうことかその上に掘った土をかぶせやがった・・・のです。 それでも気を取り直して半分ほどのガラクタをトラックに積んでゴミ捨て場に行ったらメチャ風の強い日で、投げたトタンに逆襲されて首を切られるところ。飛散したトタンを拾い集めに臭いゴミ捨て場をオロオロ駆け回る羽目に。・・・ 翌日は大雨で、庭にくる鳥影もなし。 おとなしく、まじめに高山植物のビデオのコメントを書いていたら、夜中の1時頃外で大音響。飛び出してみたけれど別に異常はなかったので、どっかで飛行機でも落ちたんだろうと部屋に戻ったら、ストープがピピ鳴って、燃料切れの表示。 ピンときてもう一度外に飛び出してみたら、案の定ドラム缶二本分入る石油タンクが、崩れた基礎穴の中にまっさかさま。落ちるついでに風呂場の配水管を壊していったので、暖房と風呂は使用不可能に・・・。 次の日、納豆を食う時にカラシとマスタードを間違えて情けない思いをしたのも事件だったし、なにより肝心のビデオの仕事は、出てくる花がどいつもこいつも多少の違いはあれ、家の周りにあるやつばかりで、高山の雰囲気が出せなくて参ってます。 このぷんだと、清隆寺・根室別院・白亀寺・琴平神社・緑町教会その他(ローカルですみません)でお抜いをしてもらわないと・・・。 どうか異郷の地で私どもの家内安全、無事泰平を祈ってやってください。切に・・・。 |