Samba のインストール

2006.04.20

 今回は FreeBSD 4.11 に 日本語化された samba 2.2.11 をインストールする。

インストール

 今回のインストールには package ではなく ports を使うことにする。 ports は package からインストールするのと違ってインターネットから 最新版をインストールすることができる。

ただしインターネットに接続している環境でなくては使えないし、 ADSL 以上の速度がないと地獄である。 またコンパイルする分時間がかかる。

1. root でログインして samba の ports に移動する。

# cd /usr/ports/japanese/samba

2. インストール

# make installと入力してインストールを開始する。
初めに設定項目のダイアログが表示されるが、そのまま OK を選択する。 ブランクになっている項目をうっかり選択すると後で泣きを見ることになる。

設定

 samba をインストールした後で、以下の設定を行う。

1. ルートでログインするか、スーパーユーザーモードに入る。

2. inetd の設定

/etc/inetd.conf を編集する。 コメントになっている以下の3行を有効にする。

#netbios-ssn stream tcp nowait root /usr/local/sbin/smbd smbd
#netbios-ns dgram udp wait root /usr/local/sbin/nmbd nmbd
#swat stream tcp nowait/400 root /usr/local/sbin/swat swat

3. inetd の再起動

cat /var/run/inetd.pid として inetd のプロセス番号を取得。
kill -HUP (プロセス番号) として inetd を再起動する。
これにより smbd,nmbd,swat の3つのデーモンが起動する。

3. swat の起動

ブラウザーから http://(samba マシン):901/ とアドレスを入力すると swat が起動する。
このとき root とそのパスワードを入力する。 root のパスワードを設定してないと起動できない。
パラメータの解説が読めたり状況を表示してくれるので便利である。

4. 設定ファイルの編集

設定ファイルの名前は /usr/local/etc/smb.conf である。 /usr/local/etc/smb.conf.default が参考になる。
はじめに swat が吐出したファイルを編集して以下のように設定した。

-----------------------------------------------
# Samba config file created using SWAT
# from 192.168.1.103 (192.168.1.103)
# Date: 2006/04/18 14:03:09

# Global parameters
[global]
  client code page = 932 <----- 日本語 Windows 用
  coding system = EUC
  hosts allow = 192.168.1. <----- 接続を許可する IP
	workgroup = WORKGROUP   <----- Workgroup 名
	encrypt passwords = Yes
	min password length = 1
	printcap name = 
	print command = 
	lpq command = 
	lprm command = 
	lppause command = 
	lpresume command = 
	queuepause command = 
[public]
  path = /data1/smbhome/public <----- 全てのユーザーに公開する場所
  writable = yes
  browseable = yes
  create mode = 0777
  directory mode = 0777
  public = yes
  read only = no

[user1]
  path = /data1/smbhome/user1
  browseable = yes
  writable = yes
  read only = no
  create mode = 0777
  directory mode = 0777
  valid users = user1 <----- 特定ユーザーのみアクセスできるようにする。
-----------------------------------------------
smb.conf の設定については詳しく解説したサイトが多数あるので、そちらを参考にして下さい。

5. ユーザー登録

samba のユーザーになるためにはまず unix にユーザー登録をする。
その後で smbpasswd -a user1 と入力する。
パスワードを聞いてくるので、samba にアクセスするときのパスワードを入力する。

以上で設定終了。登録したユーザーでアクセスできる筈である。

補足

・ブラウズマスターにしない場合は nmbd デーモンは必要ない。
・設定が終わったら swat が起動できないようにした方が、セキュリティー上望ましい。

samba の解説ページを読むと色々と高度な設定ができるようだが、 結局 smbd デーモンだけ起動してファイルサーバーにしている。
家庭内 LAN で使うにはこれで充分であろう。


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