Canna のインストール

2004.06.08

インストール

 日本語の文章を作成するために、仮名漢字変換ソフトが必要不可欠である。 仮名漢字変換ソフトは色々あるが、 真名(まんな)書き散らすためにはやっぱCanna でしょうということで Canna をインストールすることにする。

以下のパッケージをインストールする。

ja-Canna-3.6p3  かんな
ja-kinput2-canna-3.1  かな漢字変換クライアント
ja-cannadic-0.94f_1  かんな用辞書
ja-elvis-1.8.4_1  日本語用 vi
ja-jvim-canna-3.0.j2.1a  日本語用 vi

設定

 上記のパッケージをインストールした後で、以下の設定を行う。

1. ルートでログインするか、スーパーユーザーモードに入る。

2. 設定ファイルのあるディレクトリに移動する。
cd /usr/local/etc/rc.d

3. 自動起動設定ファイルを用意する。
canna.sh.sample というファイルが既にあるので、これを canna.sh にリネームすればよい。

4. リブートする。
cannastat を使って cannaserver が起動していることを確かめる。

%cannastat
Connected to unix
Canna Server (Ver. 3.6)
No clients
%
と表示されるようなら cannaserver の起動は成功である。

4. .xinitrc の編集
GNOME 起動後に kinput2 を自動起動するためには .xinitrc を編集する。 exec gnome-session の前に kinput2 & という行を加える。

kinput2 &
exec gnome-session

5. cannadic の設定
Canna 本体に付いてくる辞書はあまり大きくないので、cannadic を追加します。 しかしこれもまたパッケージからインストールしただけでは使われないので設定をする必要があります。
 手順は /usr/local/share/doc/cannadic/README.FreeBSD に書いてあるので、 それに従って行います。

1) 辞書登録ファイルの /usr/local/share/canna/dic/canna/dics.dir に、 /usr/local/share/canna/dic/canna/dics.dir.gpl_canna の内容を追加します。

# cd /usr/local/share/canna/dic/canna
# cp dics.dir dics.dir.orig
# cat dics.dir.gpl_canna >> dics.dir

2) cannaserver 再起動する。

# /usr/local/etc/rc.d/canna.sh stop

かんなサーバ停止を確認したら

# /usr/local/etc/rc.d/canna.sh start

3) ユーザ権限に戻って、ホームディレクトリに .canna ファイルを作成する。 内容は以下のようにする。

(use-dictionary
 "gcanna"  ← これを追加
 "gcannaf"  ← これを追加
 "fuzokugo"
 "hojomwd"
 :bushu "bushu"
 :user "user"
 )
4) 最後に頻度辞書を作成します。既に同名のユーザ辞書がインストールされている 場合、辞書を上書きするかどうか質問されます。必ず yes を選択してください。
$ mkdic -fq gcanna
Personal learning file of dictionary "gcanna" exists. Do you overwrite it ? (y/n
)
GNOME 起動後に cannacheck -v で かんなが使用している辞書が確認できる。

使用方法

GNOME 起動後に kterm,elvis,jvim で仮名漢字変換が使用可能である。 shift+space で仮名漢字変換の on/off、space で変換である。

補足

kinput2 は X Window 用である。kon では使えない。

補足 2 (2006.04.20)

最近 FreeBSD 4.11 に Ports から canna をインストールした。 canna.sh が自動的に作成されるが、自動的には起動しない。
これは canna.sh に次の行があるためである。

canna_enable=${canna_enable:-"NO"} # Enable canna

これを次のように変更して reboot する。
canna_enable=${canna_enable:-"YES"} # Enable canna

これで自動的に起動するようになる。なぜディフォルトでは自動起動しないようにしているのかは不明である。


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