Tarp(タープ

ファミリーキャンプの手引書などを見ると、タープは雨風や日ざしからキャンパーを守りつつ解放感溢れるリビングスペースを演出するとか、快適空間を提供するとか書いてある。たしかに間違いではないが、まったく反対の面もあるのを見のがしてはいけない。

タープを張ることで空間が限られてしまったり、せっかくの風景や星空をのんびり眺めることが出来なくなってしまう。タープを張るとどうしてもその下にテントやテーブルを配置してしまうのだ。手引書にも、そのようにレイアウトしようと書いてある。くそくらえ!である。いい加減にグッズメーカーのいいなりにキャンプするのは止めよう。

僕は上の理由でなるべくタープを張らないようにしている。
しかし、雨風や強い日ざしなどの天候に対応するためにはタープは優れものである。キャンプ場は山間部が多いので天候が変わりやすい。雨が降ることも多い。用意だけはしておいて損はない。

タープのかたちは大きく分けて4種類ある。

ウイング型=これはポール2本で張るヤツだ。たしかに格好はいいし張るのは比較的簡単。しかし日ざしに対してはタープ自体の投影面積が小さいので日陰が少ない。また雨風には役に立たない。雨は上からしとしと降るとは限らない。一番たいへんな横殴りの雨に対応出来ないのだ。それに左右が下がっているので居住性も悪い。

ヘキサゴン型=ウイング型がたの発展型だ。投影面積が大きくなっているが基本的には同じ様なものだ。

自立型はやりのスクリーンテントなどである。そんなもの持ってキャンプに来るんじゃない(笑)。そんなに隠りたかったら、ロッジでもかりればよい。特に子育てキャンプには向かないと思った方がよい。子供には自由な空間を与えるのが一番なんだ。家庭生活の延長の様なことは止めよう。

レクタングラー型=すがPAPAのお勧めはこれ。投影面積が大きく居住性もよい。そして天候に対する対応性は抜群である。
横殴りの雨の時は、片側を直接地面に付けて雨風を防いだり、風よけに使ったり、寒いときはテントにすっぽりかぶせたりといろいろ活躍できるのである。ただ、ポール6本で張るのでちょっとコツが必要だし、張り綱も多くなる。
でも何度か張ればすぐに慣れる。タープはそうしょっちゅう買い替えるものではないので、せっかく買い揃えるのであればレクタングラー型をお勧めする。

僕のタープは15年ほど前に買い求めた、スポルディングのレクタングラー型だ。(もっともその頃はウイング型などなかったのだが)未だに現役。生地が今売っているものより厚いオリーブグリーン色だ。

雨の火はタープの下で焚火をするのでところどころにぽつぽつと穴が開いているし、煙りにいぶされて、燻製の様ないい香りがする。