Lantern(ランタン

さあ、そろそろ日が落ちる。キャンプの楽しみはこれからだ。いろいろあった一日も暮れようとしている。そこここでランタンの明かりがともる。なんの目的がなくともランタンの火は優しく僕らを迎えてくれる。 夜を演出してくれるランタンは欠かせない。

でも、煌々と輝くランタンは、おひきとり願いたい。せっかくの自然の中だ。せっかく優しい暗闇に包まれたんだもの。そんなに明るくしたければ、なにもフィールドに出ることはないんじゃないの?

きっと都会の明るさに麻痺してしまっているんだよ。さあ灯を落として優しい暗闇に触れてみようよ。ほら夜の音がきこえるだろ。焚火の火がとろとろ燃える無口な夜に、さり気なくともるほの明るいランタンの灯が、僕は好きだ。

燃料で3種類に大別できる。ガソリンとガスそして電池式。

ガソリンランタン
お馴染みの「コールマン」。これは強力だ。特にツーマントルタイプ(光源が2個のやつ)は超明るい。でも僕は嫌いだ。明るすぎるのだ。煌々とした光でまわり中昼のように明るい。(僕らは焚火の火を楽しみに来ているのに)混んでいるサイトでは光をしぼって使おう。ポンピングが必要というのもちょっと面倒くさい。
ガスランタン
なんといっても扱いが手軽のが魅力。最近のものは自動着火装置がついているのでさらに使いやすい。明るさはガソリンランタンに比べて落ちるが、必要にして十分だ。そこそこの明るさがまた良い。燃料がガスなので当然ボンベが必要だが、バーナーなどほかのグッズとメーカーを合わせておくのが基本だ。
電池ランタン
ファミリーキャンプには、必ず装備しておこう。なんといってもテントの中で使えるのが魅力。子供はテントの中で遊ぶのが好きだ。安全な電池ランタンは重宝する。懐中電灯替わりにも使えるし、常夜灯的にテントの中にぶら下げておけば、夜に自分のテントの目印になる。

僕は10数年前に買った、EPIgasのランタンを使っている。ホヤを2度割ってしまった。今使っているのはひびが入って崩壊寸前。でも、もう手に入らない形のホヤなので針金で縛って使っているが、なかなか味があって、とても気に入っている。
サブで使っているのがナショナルの電池ランタン。これはランタンにも懐中電灯にもなる優れものだ。ハンドルも工夫され使い勝手が良い。(単2電池を使用する)

いずれにしても2〜3種類の光源を常備するのが基本。メインにガスかガソリンを使い、サブで電池式という使い方がいいだろう。また、明るいうちに準備をして位置を決めておこう。キッチンを中心にするのが何かと便利。フィールドの夜はあっという間にくる。こうしておけば慌てないで済む。