side−B −限界4− 豪 高校3年5月〜 小雨が降り続く中、特別教室屋上に続く非常階段に座って、和紀と豪は昼食を摂っていた。 この場所も他の生徒が滅多に来ない穴場である。 2人が一緒に昼食を食べるようになってすでに1週間以上が経っている。 「最近雨が多いな」 「どしゃぶりじゃないけど、五月晴れからはほど遠いね」 コンクリートの上に直接座るのは冷えるからと、和紀が持ってきたパソコン雑誌の上に腰を下ろし、2人は中途半端に灰色の空を眺めていた。 こういう時こそパソコンの話題でもすれば良いのだが、自分達がこうしている間も仕事をしている千寿子達の事がどうしても頭の片隅から離れない。 憂いを含んだ表情を見せる豪の顔を、和紀が携帯で写真を撮った。 「いきなり撮るな」 「悪用する訳じゃ無いから良いじゃない」 「悪用って何だ?」 「豪にはとても教えられないようなHなコト」 画像を消去する為、携帯を取り上げようとする豪の手を弾いて、和紀が素早く携帯のボタンを押す。 「その写真をどうする気だ?」 「仕事している皆に送ろうと思ってね。豪の顔を見たら俄然張り切ると思うんだ」 「そういう事は止めろ!」 和紀の言葉に驚いた豪は思わず声を荒げる。 うっかり素の感情を晒してしまっていた先程の自分の顔が、とても皆に見せられるものでは無かったと豪も自覚していた。 真剣に訴える豪に和紀は携帯を取られない様に両手を背中に回して正面から見返す。 「皆を全面的に信じてあげて。君があんな顔をしていると知ったらきっと悲しむよ」 正論を言われ豪は手を引いて俯いた。 「すまない」 視線を逸らす豪の顔の前に和紀が携帯を差し出す。 「写真は消去したよ。謝るくらいなら豪の本気の笑顔を見せて。ふりじゃない心からの笑顔だよ。泣きたい時は素直に泣いた方が豪は可愛いと思うよ」 自分が無理に笑っていた事がとっくにばれていたと知り、豪は泣いているとも笑っているとも取れる複雑な顔になった。 「どうして和紀はいつも一言多いんだ」 耳まで真っ赤になって顔を背ける豪に和紀は噴き出した。 「僕は正直なだけだよ」 ここまで言われたら聞き捨てならないと、豪は和紀に食って掛かる。 「お前な。この歳で何度も可愛いと言われて喜ぶ男が居ると思うか? と言うか、このごつい俺のどこが可愛いんだ?」 「きっぱり、顔と性格。本当の事だし、誉めてるんだから素直に喜んでよ」 「俺はそんな事を言われても全然嬉しくない」 軽口を叩き合う内に豪の顔の曇りが徐々に晴れていく。 豪の瞳に生気が戻っていくのを見て、和紀は安心して微笑んだ。 バイブ設定になっている和紀の携帯と豪の胸ポケットに入っていた携帯が同時に震える。2人が同時に携帯の画面を見ると、千寿子からのメールが入っていた。 「あっ」 『今夜8時にミーティングルームに寝間着と着替えを1組持って集合。夕食は自宅で先に済ませる事』 メールを読んだ豪の顔が紅潮し、笑顔が戻る。 「漸く決まったんだな」 「うん。そうみたいだね」 和紀は携帯を握りしめた左手が震えるているのを、豪には気付かれない様に右手で手首を抑えながら答えた。 「これでやっと皆も休めるんだな」 「そうだよ。ここからは僕達の仕事だからね。皆が頑張ってくれた以上に、僕達も本番で頑張ろうね」 「ああ!」 満面の笑顔の豪に合わせて和紀も笑みを返したが、心の中では不安が渦巻いていた。 その晩は久しぶりに全員が食卓に揃い、恵がいつもより腕を奮ってごちそうを作ったので、おかずの争奪戦に全員が燃えた。 恒例行事と化している為、正規と恵の分は先に小分けされている。恵が怖くてその皿には他の誰も手が出せない。 豪は智と愛の元気な姿を見て破顔する。 朝食時は何かと時間が無くてバタバタする上に、遅刻が怖いのでほとんど会話が無い。 全員が会話をしながら食べるのは本当に久しぶりだったので、自然と皆のテンションが上がっていた。 特に豪が嬉しくてたまらないという顔をしてみせるので、和紀や生は当然、いつもは静かに笑う愛やめったに笑わない智も全開の笑顔を見せた。 荷物をまとめた皆が正規の運転で地下駐車場から出発する時に、恵が全員に弁当を手渡して「頑張ってね」と声を掛けた。 「行ってくる」と元気に笑う息子達に恵が手を振ると、正規が頷いて車を発進させる。 恵は車の姿が完全に見えなくなるまで手を振り続け、その瞳にはかすかに涙が浮かんでいた。 正規から行動計画表を渡された豪は目を丸くした。 「今夜?」 「正確には明日未明だな。行動は迅速さが要求される。のんびり準備をする時間も、後始末をする時間も無いぞ」 予定表を見るとたしかに秒単位の仕事で、勝手に他人の住居に侵入しての作業の為、誰にも見つからずに行動するには交通事故よりもタイミングが難しい。 4年前に山を切り開いて高台に建築された住宅地、その内の2軒が2度に渡る土砂崩れで倒壊する。 和紀が1度目の土砂崩れの直後に豪を半壊した屋内にテレポートさせ、豪はまだ安全な2階で眠っている要救助者を、2度目の土砂崩れが起こる前に、救助隊に早く発見され易い窓際に移動させる。 要救助者の土砂や家具の圧迫による負担をできるだけ軽くするという短い計画だった。 「兄ちゃんと和紀兄ちゃん以外は全員待機組なんだ」 生が不満気な声を上げると千寿子が頷く。 「いくら早朝とは言え、わたし達全員が動いたら目立ち過ぎるもの。こればかりは仕方無いわ」 『本当にそれだけ? 他に何かを隠してないだろうな』 疑いの目を向けてテレパシーを送ってくる生に、千寿子は苦笑する。 『計画表と地図をもう一度よく見て。それでも不満なら声に出して言って』 あっさりと返され、生は頬を膨らませる。 和紀は豪と2人だけの行動という項目にやはりと息を飲む。 完全にぶっつけ本番で愛のテレパシーサポートすら受けられないという事が、この簡潔すぎる予定表から簡単に見て取れる。 豪が1度首を傾げると、視線を上げて千寿子の顔を見る。 「予定表には書いて無いんだが、俺達がこの1分間に救助する人数は何人なんだ?」 豪の目を見られなくて俯く千寿子に代わって智が答えた。 「1人だ」 智の言葉に豪の目が一気に険しくなる。 「2軒の被害家屋には8人も居るんだぞ。それをたった1人だけだって!?」 「それも運が良ければの話だ。自然事故災害は不確定要素が多すぎて、正確な予知は俺にも不可能だと始めに言ったはずだ。誰も助からない可能性も高い。嫌なら止めるか?」 「万に1つの可能性が有るならやると俺も言った。たった1人でも助かるのなら俺は行く」 智は渋面を浮かべて怒る豪を睨み返した。 「だったら計画表に従って全力で仕事にあたれ。スケジュールではお前はそろそろ風呂に入って仮眠を取る予定だろう。寝ぼけた頭と身体で何ができる。さっさと休め」 「解ってる」 豪は計画書とバッグを持って立ち上がると、乱暴に扉を開けてミーティングルームを出て行った。 その後ろ姿を残された全員が黙って見送る。 「和紀、後は頼む」 智が今にも泣きそうな顔で頭を下げる。 「分かった。智、憎まれ役をやってくれてありがとう。今は頭に血が上っているけど豪も馬鹿じゃない。すぐに君の気持ちが解るよ」 そう言うと、和紀も急いで豪の後を追った。 正規と愛に両側から肩を抱かれて智は一筋の涙を流した。 「あれほどきつい事を言えば、もしかしたら豪が諦めて止められるかもしれないと思ったんだ」 「智は本当によくやったよ。後は豪の強運を信じよう」 「最後まで豪を守ろうとしてくれてありがとう」 無言で目に涙を浮かべながら小さく震える千寿子を見て、生は大きく頭を振る。 森との交信を何度も試みたが結局不通に終わり、この仕事が『天の理』から完全に外れたものだと確信した。 それは千寿子も嫌という程判っている事で、だからこそ全く動けなくなってしまったのだ。 豪がシャワーを浴びて仮眠室の簡易ベッドに座っていると、和紀がバスタオルで頭を拭きながら入ってきた。 激しい苦痛を伴う予知能力を自分の為にフルに使い、不休で頑張ってくれた智に対し、怒りにまかせて酷い態度を取ってしまった事を豪は強く後悔していた。 和紀は豪の情けない顔を見て微笑する。 「そんな状態じゃとても眠れないよね。これも仕事の内かな」 その瞬間、豪の目の前に目を真っ赤に腫らした智が現れる。 突然の事にしばらくの間、2人は視線を合わせたまま固まったが、智が文句を言おうとして視線を向けた時には、すでに和紀の姿は部屋に無かった。 「やるだけやって逃げたな」 泣き顔を見られた智がばつの悪さに部屋から出ようとすると、豪が智の服の端を掴で引き留める。 智は背を向けたまま豪が手を離してくれるのをじっと待っていたが、一向に離して貰えないので仕方無く振り返る。すると、豪が真っ直ぐに自分を見つめていた。 「許して欲しいと言える立場じゃない事は判っているが、せめて謝らせて欲しい。さっきは酷い事を言ってすまなかった。智達がどれほど頑張ってくれていたのか知っていたのに俺は無神経な事を言ってしまった」 豪が床に正座をして深く頭を下げると、智の手は勝手動き、その頭を優しく撫でた。 「豪、頭を上げてベッドに戻ってくれ。俺もきつい言い方をして悪かった。今回の仕事は本当に厳しいんだ。過信や油断、一瞬の迷いが豪の身も危うくする。そう言いたかっただけだ」 「解ってはいたつもりだった。……本当にすまない」 智は何度か豪の頭を撫でると床から動こうとしない豪の顔を上げさせた。 「無事に帰ってきてくれたらそれで良い」 「約束する」 笑って堅い握手をすると2人の間に和紀が現れた。 「時間切れだよ。皆が怒り出す前に智は帰ろうね」 パチンと指を鳴らして智をテレポートさせる。 恥ずかしさで真っ赤になった豪の顔を見て、和紀は笑って先にベッドに横になった。 「君ももう寝るの。体調を万全にして頑張ろうね」 「ああ。ありがとう」 「もう寝ぼけているの? おやすみだよ」 「そうだな。おやすみ」 相変わらずの和紀の軽い口調に豪は微笑せずにいられない。 いつも軽口をたたいては自分をリラックスさせてくれる和紀に感謝しつつ、目覚ましの時間を再度確認してライトを消すと豪もベッドに横になった。 智を豪の元に行かせている間、和紀は千寿子と別室で2人きりで話していた。 「あなたにお願いが有るの。豪から決して目を離さないで。何が有っても豪を連れて帰って欲しいの」 頭を下げる千寿子に和紀は真剣な声で答えた。 「元々そのつもりだよ。この仕事はルール違反だって判ってたから豪だけは全力で守るよ」 子供のようにポロポロと涙を流しながら、千寿子が和紀のパジャマの袖を握りしめる。 「本当に、本当に、お願いね。かずくん」 「解ってるよ。ちーちゃん。そろそろ行くね」 和紀は笑って千寿子に手を振ると仮眠室にテレポートした。 正規と愛と生はミーティングルームを片付けると、自分達も別室で仮眠を取る為にシャワールームに向かった。 「できる限りの事はした」 「うん。父ちゃん達が本当に頑張ってくれた事は解ってる」 生が正規と愛の手を握る。 「俺も頑張ったけど全然駄目だったもんな。皆、兄ちゃんの運命を信じる事しかできないんだ」 「生、ごめん」 心から謝罪の意志を伝えてくる愛に、生は少しだけ寂しそうに笑った。 「俺達で何とかできる事ならこんなに大きな問題にならないんだ」 3人が豪達とは別の仮眠室に智の荷物を置きに寄ると、ミーティングルームから文字通り消えた智が居心地悪そうにベッドに腰掛けて待っていた。 全員から何かを言いたげな視線を受けて、智は視線を逸らす事ができずに大声を上げた。 「いきなり和紀にテレポートされたから、ついでに豪と仲直りしてきたんだ。悪いか」 真っ赤になった智が正直に白状すると3人は同時に大爆笑した。 5時間の睡眠の後、豪と和紀は動きやすい服装に着替え、冷たい水で顔を洗ってはっきり目を覚ますと、再びミーティングルームに向かった。 部屋にはすでに他のメンバー全員が集まっていて、千寿子が全員にお茶を出していた。 「おば様から差し入れが有ったんですってね。温めておいたからそれを食べてから出掛けると良いわ。空腹では良い仕事もできないでしょう」 弁当と湯飲みを渡された豪が微笑むと千寿子も笑みを返した。 いつもと何かが違うと思っていると、視線に気付いた千寿子がそっと自分の頭を指差す。 「あっ」と豪が小さく声を上げると、『気分転換よ』と千寿子がテレパシーを返してきた。 千寿子の髪には豪が贈った髪飾りが付けられ、柔らかな光を帯びていた。 食後のコーヒーを飲んで意気を高めると、豪と和紀は時計を見て立ち上がった。 「行ってくる」 「全力で頑張るよ」 それだけ言って2人は予定地点にテレポートした。 愛が緊張する皆の顔を見て頭を振る。 「もう2人の気配を一切感じられ無くなった」 「わたしもよ。2人が視えないし聞こえないわ」 千寿子は髪飾りを手に取り、祈るように両手で握りしめた。 智は目を閉じてひたすら2人が無事に帰ってくる事を願い、正規は覚悟を決めて唇を噛みしめた。 生は2人が消えた場所を黙って見つめていた。 人目につかぬように竹藪の中にテレポートした豪と和紀は、想像していたより強い雨にすぐにずぶ濡れになった。 「雨合羽かパーカーを着てくれば良かったな」 「動きにくいから嫌だと言ってジーンズとTシャツにしたのは豪だよ」 視界の悪さから髪をかき上げる豪に、スポーツパーカー姿の和紀がツッコミを入れる。 「足元もかなり悪い。ここまで崩れるという事は無いだろうな」 すでに泥だらけになった靴を見て豪が顔をしかめる。 「ここに待機する僕の心配より、現場に乗り込む自分の事に集中して。君には見えないだろうけど住宅地の上の方で水が流れ出して兆候が出てきているよ」 和紀の指摘に豪の顔が一気に緊張する。 「準備はできている。時間が無い事だし第1波が来たらすぐに俺を送ってくれ」 「テレポートのタイミングは僕が見極める」 有無を言わさぬ和紀の雰囲気に、ここは任せた方が良いと判断した豪は、深呼吸をして超能力を貯め始めていた。 とにかく時間が無い。行った先では家具やドアを全力でたたき壊すことになるだろうと豪は予想していた。 地響きと共に鋭い山の傾斜が崩れ始める。 ほんの数秒の間に2軒の家の半分ほどが土砂に埋まる。 「豪、行って!」 「ああ!」 和紀が豪の肩を叩いて豪をテレポートさせる。 豪がまだ崩れていない家の2階に無事降り立つ姿を和紀はしっかりとその目に捉えていた。 豪は暗い部屋に付くと同時に、腰に付けていたライトを点ける。 家全体がわずかに傾いているものの、自分が居る部屋にそれほどの被害は無い。 部屋を見渡して無人を確認すると、ドアを開けて別の部屋に行こうとした。 思っていたとおりに傾いたドアは開かず、豪は超能力でドアを粉砕する。 廊下に出て正面の部屋のドアも瞬時に粉砕させる。 部屋に入ると割れたガラス窓とそこから土砂が流れ込んでいるのが見えた。 豪は視線を素早く動かして、倒れ掛けたタンスと本棚に上手く挟まれた形で潰されずにすんでいる子供の姿を見つけた。 (あの子だ!) 豪が子供に手を伸ばそうとした瞬間、轟音と共に窓ガラスが全て吹き飛び、一気に部屋中に土砂が流れ込んだ。 豪は必死に目を凝らして子供に向かって手を伸ばしたが、かすかに頭の一部が見えるだけだった。 バリアを張る余裕も無く、豪の身体が土砂に圧し流される。 豪は全身の骨が音を立ててきしみ、肉を抉る痛みを覚えた。 顔面と腹部に激痛が走り、息もできなくなって豪は意識を失った。 「ごぉーーーーうーーーーっ!?」 時間にして1秒も有っただろうか。 豪が隣室に入ると同時に、予定より早く2度目の土砂崩れが起こった。 それも1度目よりもずっと大規模で、濁流と共に大量の土砂が2軒の家を一気に押し潰す。 和紀が大量の土砂の中で一瞬だけ豪の姿を見失ったが、生き埋めになった豪をすぐに見つけて即座にテレポートで呼び戻した。 自分の腕の中に戻った豪を見た瞬間、和紀は絶叫した。 「いやぁぁぁーーーーっ!!」 ミーティングルームでは千寿子が急に叫び声を上げて椅子から飛び上がる。 「千寿子さん!?」 「姉さん!」 千寿子は激しく嘔吐をくり返し、声にならない悲鳴を上げて、全身を何度も痙攣させるとその場に崩れ落ちた。 その場に居た全員が驚いて立ち上がり、愛が千寿子に駈け寄ろうとすると、正面に祖父の護人が突然現れて遮った。 「今の巫女にお前は触れてはならん! お前まで掴まる」 「護人様!?」 何を言っているのだろうか? 愛は失神している千寿子の側に寄る事も許されず困惑する。 テレポートしてきた護人達が、千寿子を抱え上げる。 「天野正規よ。パターンXX(ダブルエックス)だ」 それだけ言い残して護人達は千寿子と共に姿を消した。 パターンXX。 千寿子が今回の仕事の行動計画で様々な事故や状況を想定して作り上げた中でも最悪のシナリオ。 『豪が生命の危機に晒され、同時に千寿子が指揮を取れなくなった場合』 どうしてそのようなパターンまで千寿子は想定していたのか。 正規は未だ帰らない豪と和紀を思って、まさかという気持ちでその場に立ち竦む。 その直後、ドスンという大きな音と共にずぶ濡れで泥まみれになった和紀が戻ってきた。 1度に色々な事が有り過ぎて、パニックを起こし掛けている皆はすぐに反応ができない。 智はしゃがみ込んでいる和紀が抱えているものが何なのかすぐには理解できなかった。 泥だらけで赤茶けた大きな塊。 智がそれが何かと知ったのは、生の悲痛な叫び声を聞いた瞬間だった。 「兄ちゃんっ!!」 |