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誕生50周年記念 ベルサイユのばら展 ーベルばらは永遠にー


2022年11月4日 金曜日に、ベルばら展へ行ってきました!
コロナ禍でイベント中止が相次ぐ中、昨年か…もっと前から楽しみにしてたこの企画が実現したことは本当に良かったです。
だって50周年!!!!!日本の少女漫画業界に革命を起こして半世紀、ベルばらと共に歩んだ私たちにとっては暗黒のコロナ時代の夜明けを感じつつ絶好のタイミングでやってきた…まさに萌えの祭典です。

ところがですね、正直、いまいちでした。
かなり控えめにいって、いまいちでしたね。
控えめじゃなく言うとガッカリでした。。。

自分、期待し過ぎていたのか… それとも独りだったので盛り上がりに欠けたのか… 自粛生活が当たり前になってしまい喜怒哀楽機能が低下してしまったのか… それともコロナの後遺症…?不感症にでもおかされてしまったのかしら…←あ、秋にコロナったですよ私(;´Д`)
とにかくビックリするくらい、ドキドキもワクワクもしないベルばら展でした。
そんなわけなので、楽しいレポートではありません。同じく「こんなもんか」と思われた方には軽く共感等して頂けるとなんとなく落ち着きます^^;


場所は東京シティビュー

六本木ヒルズ森タワー52階が会場と言うことで、行くだけで非日常感を味わえるのは良かったです。
チケットを見せて、エレベーターに案内されるところからして既にアトラクションです。しかし、まぁ…ベルばらですので。
これが未来世界をテーマにしたSF作品とかだったならシチュエーション的にもっとフィットしたと思うのですが、ベルばらですので。
どっかのデパートの催事場とかでも私は全然よかったと思います…いや、大切なのは内容だよ、マジで。

で、52階へ行きました。東京の街並みを一望できる遥か天空の美術館に…う!逆光すごい~っ…!!!

窓ガラスからギラギラと射し込む太陽光線をものともしないベルばら展のどアタマはなんと記念撮影サービス。
ベルばらっぽいデコラティブなアーチやキャラクターの等身大パネルがありまして、グループでいらした方々はだいたいが足を止めていらっしゃるご様子。
ちなみに私はOPENとほぼ同時に入場しましたのでまだ行列は出来てませんでしたが、独りでしたのでなんとなく気まずさもありスルーーーして…
てか、物凄い逆光だったのですよ、本当に。薄暗いところから急に明るいところに行ったのでそう感じたのか、ちょっと写真撮るのに相応しい場所にも思えなかったので…。足早に通り過ぎ、次なる展示は扉絵コレクション。
知ってるものと知らないものと、ありました。いや、まだ自分、知らないイラストがあったのか!?と驚いたのですが…過去のベルばら展は他にもわんさか見どころがあった為に知らないと感じたイラストは単に印象が薄く記憶にないだけかもしれません。←言い方がいちいち刺々しくなって申し訳ありませんが実際 後から「過去展にもあったよ」との言葉を頂きましたので、あったのだと思います~…

扉絵コレクションのコーナーが終わり、この先はいよいよ原画の展示になるので…暗くなります。
今まで窓から燦燦と降り注ぐ太陽の明るさのもとで鑑賞していたのでなんかもぅ真っ暗に思え…あ、いや、目が慣れてきました。
嗚呼、なんて素晴らしい原画の世界…っ!!でも、どれもこれも凄く見たことある感じです( ̄▽ ̄;)
ありがたい事には変わりないのですが、過去のイベントに何度も通い目を皿のようにして…それこそ凝視して来た原画様方なので、新鮮味は…ありません。
なんつーか、こーゆー時に一瞬記憶をリセットできると良いなぁ~と思ったり。まぁ、いいけど。途中これまた素晴らしいオスカル様のドレスが展示されていたりして、目の保養になりました。服飾系の方々のこういった再現スキル!家庭科の才能ゼロの私からしたら本当に尊敬しちゃう。後に登場する宝塚歌劇の豪華絢爛な衣装よりもシンプルで、学生さんが一から製作されただけにひと針ひと針、想いと努力がこもっているように思えて私は感動しました。

それにしても、ベルばら50周年。
10歳だった女の子が還暦を迎えてしまう。すごい月日が経っているわけです。

それでも今日のこの賑わい。生半可な集客力じゃ東京シティビューでイベント開催なんて出来ないと思いますので、「ベルサイユのばら」の衰えない人気というのはもぅ本当に偉大で凄いものなんでございます。その証拠にお客様はお若い方が非常に多かった。これはひとえに宝塚歌劇のおかげなのだろうなぁ~と思います。私は苦手ですので宝塚コーナーもサッサと通り過ぎますが(75周年の時の再演は全作品、劇場に観に行くくらいにハマりましたが、そこで卒業しました)主人公やキャストを変えて定期的に上演されることで「ベルサイユのばら」は常に新しいファンを獲得していっているんだと…そこはもぅ宝塚ありがとうと、感謝すべきなのかもしれません。

すみれの花 咲く頃 初めてベルばらを知った女の子たちが心ふるわせ
今日からまた、新しく歴史を作っていってくれるのよぉ~~~♪

 

そーゆーわけで、なんつーかデジャヴュ感が凄かったベルばら展。
50周年記念というには内容が薄く過去のベルばら展と比べて際立つものがなに一つ無かったと思うのですが…
って、え?そうですよ、私はアニばら推しですとも。なのでアニばらの扱われ方が全てです。
んで、そこはボリューム云々の前にアニばら好きを満足させようという心遣いが一切感じられない展示内容に体温が2度ほど下がったですよ。

コロナ禍の中、十分な準備が出来なかったのかもしれません。
国の威信をかけた東京オリンピックの開会式でさえあんな事になってしまったのですから、ベルばら展だっていろいろ妥協を強いられたのかもしれないですよ。それでも…姫野美智さんの描かれたエンディングの一枚絵は持ってこないと駄目です。過去に一度見せて貰えたんだから、50周年の今回だって絶対見れると思ってわざわざ六本木まで行ってるんです。

…無いの…( ゚Д゚)?

あの狭い空間で見落としたってことは無いよな!?
無し。。。 脱力感、虚無感、半端なし。

更にいえば貴重な出崎監督のインタビュー、その引用の仕方というか切り取り方が間違ってました。
オスカル様はアンドレのことが大好きな女の子。← 出崎監督のオスカル様に対する印象です。
これ…ここだけをアニばらを知らない人が読んだら「アニメのオスカルという存在はなんなんだ?」とう事になります。アホみたいです。まったく。
私は軽く悪意すら感じました・・・「アンドレのことが大好き」この出崎監督の第一印象はアニばらの最終盤で物凄く感動的な形で生きて来るという事を私たちアニばらファンは知っています。ですが、これだけ切り取るのはナンセンスです。誤解を生みます。今更ですが気にかかります。そして思い至ったのが、そうか50周年というのは『原作』に限ったことだもんな!という事です。


アニメも宝塚も映画もキッズもその他諸々…原作の威光の前にはウスバカゲロウのような存在なのだと、なんかもぅそーゆー感じですのでヨロシクですと、実際は原作も目新しさのない展示物の羅列で特に感動とかもなかったですがコロナ禍の真っ只中 がんばってイベント打ちました!という…老舗の意地は感じました。

 


ネタが尽きたのかねー--… 会場を後に独り呟きつつ、いや、そんなことはない。とフツフツと煮え滾るものもあったのです。

 

「ベルサイユのばら」はまだまだやれる ――――

 

でも、それが新作アニメでないことは容易に想像がつきます。
なんですか、覇気も狂気も情熱もないあのキャラデザは…
出崎監督だったら間違いなく「違う。オスカルはこんな目をしていない」と言うでしょう。
いや、出崎監督どころか我々ヲタク仲間の方々がボソッと「よいこのぬりえみた~い」って言ってますから… (;´Д`A ```


ショウワノートのよいこのぬりえが華麗に織り成す運命の物語。

いつ公開なんや~~~~~~~~!? 本当に大スクリーンでやってくれるなら絶対観に行こうと思います^^;

 

総じて『熱さを感じられなかった』50周年ベルばら展。

コロナではなく35周年、40周年のベルばら展が豪華過ぎたが故の後遺症なのかもしれません。。。

 

 

それでも、.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.50周年 おめでとうございます.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。


 


ベルサイユのばら展