「あるイギリスの批評家は、ショスタコーヴィチの交響曲第12番(レーニン)を「サウンドトラック」に例えています。(中略) 実際のところ、色彩豊かであまり深遠ではないソヴィエトの音楽を聴くと、存在しない映画のサウンドトラックを容易に想像することができるのです。確かに、社会主義リアリズムの美学が求めている具体性や生活に対する近親性は、ソヴィエトの映画音楽においてこそ具現化できることなのです。(
“Music and Musical Life in Soviet Russia Enlarged Edition, 1917–1981” by
Boris Schwarz )。」
「第12番の交響曲はあまり力強い作品ではありません。第1楽章もです。それは単なるパスティーシュだと思います。もしかしたら、レーニンの中に何か魅力を見出そうと真剣に努力したのかもしれません。しかし、本当に見つけられたかどうかは分かりません(
“Music and Musical Life in Soviet Russia Enlarged Edition, 1917–1981” by
Boris Schwarz )。」 *パスティーシュ:「複数の音楽を繋ぎ合わせたメドレーのような曲」という意味。