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31.レジェンドアニメ! |
【作家歴】、冷たい校舎の時は止まる、ロードムービー、太陽の坐る場所、ふちなしのかがみ、ゼロハチゼロナナ、光待つ場所へ、ツナグ、本日は大安なり、オーダーメイド殺人クラブ、水底フェスタ |
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東京會舘とわたし(上)−旧館、東京會舘とわたし(下)−新館、クローバーナイト、かがみの孤城、青空と逃げる、噛みあわない会話とある過去について、傲慢と善良、ツナグ−想い人の心得、琥珀の夏、闇祓 |
「レジェンドアニメ!」 ★★ | |
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「ハケンアニメ!」のスピンオフ、5篇。 私自身は、映画もTVもアニメは観ていない(ピクサーを除く)のでアニメ作品そのものについてはピンと来ないのですが、個性的な面々が顔を揃える前作、そして本作も、実に楽しい。 「九年前のクリスマス」はプロローグ、「声と音の冒険」は主に回想談なのですが、それ以外は「ハケンハニメ」後の彼らの様子が描かれます。 ・「声と音の冒険」:「運命戦線リデルライト」で音楽監督を務めることになった五條正臣が、12年前の、王子千晴との出会いについて語ります。 ・「夜の底の太陽」:小学生の冨田太陽、母親が厳しくて漫画もTVアニメも観させてもらえません。おかげで仲の良い友達と諍いに。そんな太陽を二度も助けてくれた女性は誰? ・「執事とかぐや姫」:フィギュア会社の社員=逢坂哲也と、フィギュア造形師=鞠野カナデの関わりが語られます。ちょっと素敵な展開です。 ・「ハケンじゃないアニメ」:長く続く人気TVアニメ「お江戸のニイ太」、若手プロデューサーの和山和人、無事独り立ちできるのか? ・「次の現場へ」:仲間のアニメーターと人気声優の結婚式とあって、有科香屋子と王子千晴も出席します。時間の無駄だと愚痴ってばかりの王子とそれを宥める有科、この2人の組み合わせはとても楽しい。そのうえ有科、相変わらず相当に鈍感ですし。 九年前のクリスマス/声と音の冒険/夜の底の太陽/執事とかぐや姫/ハケンじゃないアニメ/次の現場へ |
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