越智月子作品のページ


1965年福岡県生。早稲田大学商学部在学中より鳥越俊太郎編集長時代の「サンデー毎日」の契約記者。女性誌のライター等を経て、2006年「きょうの私は、どうかしている」にて作家デビュー。

 


           

「咲ク・ララ・ファミリア ★★


咲ク・ララ・ファミリア

2016年04月
幻冬舎刊
(1500円+税)

 


2016/05/22

 


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22歳の時に母親が三女の家庭教師と駆け落ち決行。就職したばかりの生保会社を退職し、それ以来15年間にわたって父親と2人の妹のために家事を引き受けて頑張ってきたと自賛する次女の柊子が、まず第1章での主人公。
自分の結婚もままならないのに、突然に62歳になる父親が40歳前の相手と再婚すると言い出し、つい激怒。しかも、その相手という
西園寺薫があろうことか男性!と知らされて仰天。

張本人の父親は背後に控え、森戸家に早速引っ越してきた薫と森戸家四姉妹が組んず解れつ相互にバトルを繰り広げる、新たな家族の物語。
15年前に結婚してさっさと逃亡した長女=
橙子は傍観者風、自分の居場所を奪われるのではと怖れる柊子は敵対ムード、半ば引き籠りの三女=桐子は困惑するだけ、一人暮らしをしている四女=楓子はイケメンの薫にやたら馴れ馴れしい。
四姉妹と言っても性格の違いに加え、各々現状に問題を抱えているが故に、姉妹間の騒動も騒がしい。やがて薫もその渦中に巻き込まれ・・・・。

しかし、これだけお互い身勝手に本音を曝け出し合い、いがみ合いが出来るのなら、こんな家族に加わるのも気楽ではないかと思う次第。そんなことが出来るのも家族だから、という一言は至極ご尤もと嬉しくさえ感じられます。

コミカルで、バトル具合がいっそ痛快な家族ストーリィ。
最後はちょっと哀しいけれど、各人それぞれの温かさ、優しさが染み渡ってくるようで嬉しい結末です。どうぞお楽しみに。


1.柊子の非難/2.桐子の不満/3.橙子の憤懣/4.楓子の災難/5.薫の受難/6.そして柊子の詠嘆

                 


   

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