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1.枝豆そら豆 3.恋戦恋勝 |
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●「枝豆そら豆」● ★★☆ |
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2003/05/17 |
読んで面白く、かつ楽しい時代小説。 山手樹一郎「桃太郎侍」的なストーリィの主役に“家族”を置き、東海道を下る旅の楽しさの中に、家族の在り様を描いたストーリィと言って良いでしょう。 前半は、大店の一人娘・おそのとその小間使いであるお菜津が、共に旗本の三男坊・達川真之介を恋したことから、仲の良かった2人がついに袂を分かつ事になる青春+恋愛ストーリィ。 |
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●「女(おなご)にこそあれ次郎法師」● ★★ |
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2006/06/29 |
戦国時代に舞台を置いた小説は当然のごとくにして武将たる男性を主人公にしたものが多いのですが、珍しく女性の立場から描いた歴史小説。 ただし、女性といっても女らしい生き方を送った人とはちょっと違う。領主の一人娘として生まれながら早くに出家し、出家したにもかかわらず否応なく家名の存続、領地支配と支配される側の苦衷を味わってきた女性。後に徳川四天王の一人に数えられた井伊直政の養母でもあり、先代の井伊家当主でもあったその女性の名を、井伊次郎法師直虎という。 祐は井伊谷の領主・井伊直盛の一人娘。井伊は小国故に今川氏による属国扱いを受け入れてきた。その今川氏から謀反を疑われ、一族の武将を殺されたうえにその息子であった祐の許婚者も領外へ逃亡させられます。更に今川氏より、主家を裏切って通じた家老の息子を婿取りせよと命じられる。 支配する側の苦労と支配される側の苦衷、領地を失う衝撃。女で出家した身であるからこそ生き延び得た一方で、子を持てなかった痛みをもつ。そうした祐という主人公像には惹きつけられて止まない魅力があります。 |
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●「恋戦恋勝」● ★ |
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2006/09/23 |
題名からしてユーモア溢れる時代小説版恋愛作品集と思っていたのですが、どうも外れたらしい。 「南総里見八犬伝」の作者・滝沢馬琴の息子・宗伯に嫁入った路を皮切りにした、恋と無縁に生きられない女たちを描いた連作短篇集。 表題作の「恋戦恋勝」で主人公となるほか、馬琴と路は他の作品にも狂言回しのごとく登場します。 私にとっては、本書の主題である“恋愛話”より、滝沢馬琴その人の方が懐かしい。森田誠吾「曲亭馬琴遺稿」以来となる再会です。 各篇のストーリィは、情欲にかられた醜悪な関係からユーモラスなものまで様々。 恋戦恋勝/恋は隠しほぞ/ゆすらうめの家/一陽来復/火の壁/色なき風 |