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※ 詳細は → “シェイクスピア”お薦めページ |
1.リチャード三世 2.じゃじゃ馬ならし 3.エドワード三世 4.二人の貴公子 |
●「リチャード三世」● ★★★ |
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1976年11月
1985年11月
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定期的に書評を投稿しているISIZEの書評企画で
“悪人小説”がテーマとなったことから、久々に再読しました。 時代は、英国で長く続いた内乱“バラ戦争”最後の頃。ランカスター家から王位を奪ったヨーク家エドワード四世の、2番目の弟がグロスター公リチャード、後のリチャード三世です。 なお、「リチャード三世」はシェイクスピアのごく初期の作品です。したがって、シェイクスピア全盛時の作品と比べると、ストーリィは単純なもの。 |
●「じゃじゃ馬ならし」● ★★★ |
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1985年11月
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本作品は、富裕な商人の長女であるけれども“じゃじゃ馬”ということで有名でキャタリーナと、そのキャタリーナを無理やり女房にしてじゃじゃ馬を見事乗りこなして見せようとするペトルーキオによる、理屈抜きに楽しい喜劇です。 この作品を表面的に捉えてしまうと、専制君主の如くに傍若無人に振る舞い、強引にキャタリーナを順々な妻に仕立て上げてしまうペトルーキオを主人公とする、男性本位・女性軽視のドタバタ劇ということになってしまいます。 そもそもこの作品を表面だけで捉えてしまうこと自体が謝りなのです。 ※なお、本作品をアレンジしてミュージカル映画に仕立てた「キス・ミー・ケイト」も名品です。歌も良いですけれど、何といってもダンス・シーンが圧巻です。 |
●「エドワード三世」● ★★ |
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2004年12月
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シェイクスピアの作品は長らく37作とされてきましたが、最近の英米の研究成果により3作品を加え、現在では40作品とされています。 エドワード三世は「リチャード二世」の祖父にあたる名君で、英仏百年戦争が開始された時の英国王。 |
●「二人の貴公子」(ジョン・フレッチャー共作)● ★★☆ |
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2004年1月
2005/07/16 |
シェイクスピアの作品は長らく37作とされてきましたが、最近の英米の研究成果により3作品を加え、現在では40作品とされています。 ストーリィは、従兄弟同士でありかつ親友同士だった若者アーサイトとパラモンの2人が、同じ相手に恋してしまったために、その時から相手を裏切り者と罵り合う敵同士となり、最後にはエミーリアを獲るために命を賭した試合を行う、というもの。 しかし、それを越えてなお面白いのが、アーサイトとパラモンの罵り合うやりとりであり、エミーリアが決めきれない恋に苦しむ独白です。どちらも相当に読み応えあるセリフ回し。 なお、シェイクスピアの時代には女優など存在せず、女役は少年俳優が勤めたというのは周知のこと。 |
【 補 】 |