アーネスト・ヘミングウェイ 短編小説に冴を見せた作家 1899−1961
               ここでは、
三笠書房版“ヘミングウェイ全集”によりご紹介します

書 名 発表年

出版

読了

ひとこと

全短編集

三笠書房
第1巻

1971

「われらの時代」1925、「男だけの世界」1927、「勝者には何もやるな」1933 等66篇

狩と旅と友人たち1920〜1956

三笠書房
第2巻

1974

新聞・雑誌に寄稿した評論・論説・署名記事。淡々とした読み易い文章が印象的

日はまた昇る1926

三笠書房
第3巻

1969

午後の死、危険な夏と対比して読むと、ジェイクらのロストぶりがとりわけ感じられます

アフリカの緑の丘1935

三笠書房
第3巻

1975

小説ではなく、自身の狩猟記。ヘム自身が生活するということをどう考えていたかが伝わってくる書。小説以上に小説らしい作品かもしれません

アフリカ日記1972 遺稿

三笠書房
第3巻

1975

上記作から年月が経っている分、同様に明るい、というばかりではない。未完の作

武器よさらば1929

三笠書房
第4巻

1967

あの最後の絶望感は、何とも言い表し難い。映画では、ロック・ハドソン、ジェニファー・ジョーンズが主演。

春の奔流1926

三笠書房
第4巻

1975

殆ど覚えていない (;_;)

第五列1933

三笠書房
第4巻

1975

スペイン市民戦争を舞台とした唯一の戯曲

持つと持たぬと1937

三笠書房
第5巻

1975

あまり面白くなかった

午後の死1932

三笠書房
第5巻

1975

最高の闘牛案内書。ヘムの闘牛観を知ると、「日はまた昇る」の意図がよくわかります

危険な夏1960

三笠書房
第5巻

1975

午後の死に続く闘牛ものですが、本書の中には、青春の軌跡を追うようなヘムの老いの姿を感じます。アントニオとルイス・ミゲルという二人の闘牛士の対決が主題

誰がために鐘は鳴る1937

三笠書房
第6巻

1968

スペイン市民戦争を題材にとった作品。マリアが印象的でした。ゲーリー・クーパーとイングリッド・バーグマン主演による映画も有名

スペインの大地1938

三笠書房
第6巻

1975

スペイン戦争の映画原作

老人と海1952

三笠書房
第7巻

1971

高校時代、英語のサイドリーダーで読んだのが忘れられない思い出

河を渡って木立の中へ1950

三笠書房
第7巻

1975

面白くなかった。失敗作だと思います

移動祝祭日1964 遺稿

三笠書房
第7巻

1975

思い出す度読み返したくなる一冊。20代のパリ時代を回想、貧乏だけど生きる実感に溢れていた日々。その思いが熱く伝わってきます

海流の中の島々1970遺稿

三笠書房
第8巻

1973

海を舞台とした長編遺作。刊行当時、かなり話題になりました

ヘミングウェイ講演集

三笠書房
付録

1974

ノーベル賞受賞演説等のLP

 

エデンの園1986 遺稿

集英社

1989

エロスを題材にしようとした作品。三角関係の愛の世界と、主人公の子供時代の実体験を描く短編は対照的

ケニア1999 遺稿

アーティストハウス

1999

上記「アフリカ日記」と同一の遺稿からまとめられた一冊

 

ヘミングウェイ全集
全8巻・別巻2

三笠書房

1973年11月刊行開始
各1900円(当時)

 

●副読本●

アーネスト・ヘミングウェイ(カーロス・ベーカー)

新潮社

1975

大部のヘミングウェイ研究書

フィッツジェラルド/ヘミングウェイ往復書簡集

文芸春秋

2009

パリでの日々を共にした2人の、15年にわたる往復書簡集 
 

      

●ヘミングウェイを題材にした小説作品●

ヘミングウェイのスーツケース(マクドナルド・ハリス)

新潮社
新潮文庫

1991

最初の妻ハドリーがヘミングウェイの原稿が入ったケースを盗まれるという史実を元にした小説。

ラブ・アンド・ウォー(ヴィラード、ネイグル)

新潮文庫

1997

第一次大戦、イタリアの病院における年上の看護婦との恋の一切。「武器よさらば」誕生の背景

ヘミングウェイの妻(ポーラ・マクレイン) 新潮社 2013 無名の作家時代、パリでの日々を、最初の妻=ハドリーの視点から描いた長編小説。   

 

   


 

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