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●「ヘミングウェイのスーツケース」● ★ |
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1991/11/19
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1922年、最初の妻ハドリーがヘミングウェイの小説原稿の入ったスーツケースを盗まれる、という文学史上の大事件を題材にした作品。 ニルスという主人公の作家、その息子で著作権代理人のアラン、この2人からは何かしら病的な感じを受けます。また、その印象が作品全体を陰鬱なものにしているのかもしれません。
ヘム以外に、チェーホフ、ヘンリ・ジェイムズらしい作品まで登場してくるのには、作者の悪戯心を感じます。 |