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3:激突!創世記戦争 ナンだかアニメの次回予告みたいなタイトルですがそれはさておき、ここではルシファーの動向を中心に、大手ヤハウェ社の内部紛争、分裂そして対立までの軌跡を追ってみたいと思います(ドキュメンタリー番組かいな)。語っているのでちょっと長いです(笑)。 元来ヤハウェは、中東でセム族に崇拝されていた砂漠の神でありました。砂漠という過酷な環境から生まれた神だけあってその性格はあまりにも厳しく、自分以外の神の存在を認めないという一神教の教義をもって、他の神を『天使』として自らの下に吸収合併して勢力拡大を図っておりました。ミカエルやガブリエルなどの四大天使も元は地方の機能神。ルシファーもそうして一度はヤハウェ社に入社したのでありマス。しかし、ルシファーはヤハウェの経営方針が気に食わなかった。ヤハウェが唯一絶対の神になるというのはいわば業界のシェアの独占であって、それは独占禁止法に違反する行為だとヤハウェに直接御注進に及ぶわけです。独裁的なヤハウェ社長は激怒し、能力もあり人望あつかったルシファーを叩き出す決定を下します。この衝撃的な決定には社内の約1/3の社員が大反対し、あのルシファーさんが辞めるなら俺も辞めます!!と退職願いを出した天使もいたそうで。 そうした中で、どさくさに紛れてルシファーと一緒に堕天したとある有力者の存在を忘れてはいけません。ルシファー閣下と同期のベリアル氏です(またコイツかい)。ベリアル氏は前からヤハウェ社の居心地は悪いと感じておりました。ルシファー堕天の時、すでに天上界の汚職の源のよーになっていたベリアル氏は、ハナっからヤハウェの下で清く正しく美しく職務をこなせるような人材じゃなかったのデス。しかし、ベリアル氏もそれなりの高いポストに就いてしまっている以上、なかなか飛び出すきっかけが掴めなかった。そこへ丁度良く、同期ルシファー堕天の報が舞い込んでくる。人望のあついルシファーに賛同して堕天したことにすれば、他にも同じ理由で堕天する天使連中は沢山いるし、堕天の理由として不自然にはならないというわけです。この好機をベリアル氏が逃そうはずもない。…というワケで、ベリアル氏が堕天に至ったいきさつは他の天使と比べてちょっと特殊なのでした。え?天使をやってる間に汚職は発覚してなかったのかって?…全知全能の神をも欺くその政治的テクニックはまさに神業ということですヨ…(邪笑)。 と、いうわけでヤハウェ社をクビにされてしまったルシファーですが、心から賛同して堕天してきた仲間達が沢山いる。魂のアツいルシファーは『お前たちまで堕ちて来なくていいのに…バカな真似しやがって…』と呟きながら密かに涙ぐんだり(笑)。そしてヤハウェ社に目の敵にされている神々を抱え込み、決意も新たに新企業を立ち上げ、自ら社長となるわけです。このへんは正に涙なくしては語れない、プロジェクトX並みの物語(コラ)。一方ヤハウェサイドからすると、ルシファーという新たな抵抗勢力が浮上してきたことになりマス。有力な地方神達もそれに賛同し、もはや無視できない程の勢いを持ち始めたルシファー社。ついにヤハウェは全力をもってこの勢力を排除する決定を下す。時は紀元前4004年、ついにヤハウェ軍とルシファー軍はチグリス、ユーフラテスに挟まれた地帯で激突、創世記戦争の幕開けとあいなったのでありマス。激しい戦闘の末、勝敗は24時間と経たないうちに決しました。ルシファー軍は全軍の95%以上の死者を出して大敗。生存者も命からがら退却する他になかったのデス。で、この時ベリアル氏は何をやっていたかというと、そもそも典型的な文官である彼は政治的黒幕としての技能に長けており、力と力の純粋なぶつかり合いは他所でやって欲しいというタイプ。危険な前線には一歩たりとも出ずに後方支援と称して人事関係の仕事をやっていただけで、徹底して保身に走っています(卑怯/笑)。 ルシファーと6副官の動向も記しておくと、ルシファーは自ら先頭に立って戦っております。ベルフェゴールはその知力を活かして、作戦立案と様々な兵器の製造開発をしていた様子。『ロボ、行きなさい!!』『ま゛!!(がしょん!!)』とかやってたようです。モロクはミカエルと正面からぶつかって善戦しました。ベルゼブブはルシファー軍空軍総司令官として大活躍。元来が『象』というよりも『海獣』だったベヒモスはルシファー軍海軍総司令官で、リヴァイアサンと共に海戦で暴れまくりました。基本戦法は『たべる』『のみこむ』『のしかかる』(笑)。アラストルは、元が破壊神だけあって暴れるのが職業みたいなもんですから、ここぞとばかりに荒れてます。リリスちゃんはどうした、って…えーと…彼女は、皆が戦っている間、ずーっとあそんでました。『今、妾はタイムアタック中で手が離せないのじゃ〜!』と言いながら、やりかけのゲームやり込んでたようです。オトナ達のやってる覇権争いに彼女は無縁ですし、興味もなかったのです。あの子が本気を出して戦闘に参加してくれれば戦況は変わっていたかも知れないのに、とはルシファー閣下のボヤき。でもあえて彼女に戦闘への参加を強制しなかったあたりがルシファーの民主主義政策の現れなのです。合掌。 ここで分析するに、ルシファー軍の敗因は一体何か。それは恐らくあまりにも多くの個性的な方々がいたせいで、団体としてのまとまりに欠けたのではないかと。個々の持つエネルギーは強大であっても、それが統率されねば団体戦では不利。対するヤハウェ軍は階級制度をしっかりと組み上げ、異質なものは排除するという排他性故に見事なまでの結束力を示した。これでは戦う前から結果は見えていたと言っても過言ではないデスね。しかし勝てない戦いであるという読みは、作戦参謀ベルフェゴールからすでに提出されていたはず。となると、ルシファーをして勝ち目のない戦いに挑ませたものは何だったのか。…ヤハウェ側がルシファーの性格を知った上でそれを上手く利用し、そのように誘導したとしか思えないのデス。連中も汚い事は悪魔並みにやっておりますからなあ、とは天下り組ベリアル氏の弁。 |
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