ルシファー軍の潜水艦的存在。

　描き上がるまでかなり時間がかかりました、羊の原点より数えて59番目の大海獣ことフォルネウスです。巨大な鯨の姿で現れるという、ルシファー海軍の潜水艦的存在。僚艦に大型戦艦リヴァイアサン、司令部にヴェパルを頂くルシファー海軍の勇といったところでしょうか。僚艦リヴァイアサンがヤハウェ軍とのペルシャ湾海戦において撃沈・封印されたことを受け、義憤を胸に参戦した戦歴の持ち主であります。
　福井晴敏原作『終戦のローレライ』が映画化するということで、潜水艦っぽいものを描いてみたくなりました。結果的には自律型生体潜水艦みたいなものが描き上がりましたが…（笑）。単なるデカい鯨というだけではつまらないので、ドラゴン系の造形を目指したところ、どっちかといえば鮫っぽくなってしまった感があります。浮上した状態のシルエットが戦艦に近い形になることを意図して、頭部とアゴにツノをつけてみたり。すっかり潰れてしまってますが、体表についた細かな傷、気孔から出る細かな泡、ついて回る小さな魚の群れなど、かなり細かい所まで描き込んでみました。拡大するとアラが目立つんですけどね…（苦笑）。