毎度おなじみ『悪魔絵シリーズ』。かつてはヤハウェと一対一で戦ったこともある海洋系ドラゴンの覇者、リヴァイアサンです。ヤハウェとの海戦でリヴァイアサンはミカエルに撃沈&封印され、今では海底に眠っているようです。この撃沈時に起こった大津波で世界中に洪水が起こりまして、某ノアさんも方舟作ったりしてそりゃあもう大変なことに(笑)。ちなみに、14〜15cのイエズス会士ピンズフェルトによる七大罪対応の大悪魔はルシファー(傲慢)・マモン(強欲)・アスモデウス(好色)・サタン(憤怒)・ベルゼブブ(暴食)・リヴァイアサン(嫉妬)・ベルフェゴール(怠惰)ですが、儂はこの説を採用してないのでリヴァイアサンは悪魔というよりドラゴンという認識です。そもそも儂の考えではサタン=ルシファーなので、ピンズフェルト対応だと上記メンバーにダブりが出るのです(笑)。
空と海は『時化』『悪天候』『嵐』の感じを出すため寒々しいブルーグレーを使ってます。雄大さとダイナミックな動きを表現してみようとしたのデスが、描いて行くうちに勉強不足な所が次々と露呈してきてしまいまして…。荒れた海の表現は今までやったことがなかったので、七転八倒しながら描いてました。静かな水面を描くのとは全く勝手が違う…ギャフン。目の前後に伸びる青いラインは、深海に潜る時のための発光器官のつもりデス。深海の生き物には割と光るモノがついてるよなーっと思ったので。でも、なにぶん図体がバカでっかい奴のことなので、深海に潜るのもプールのちょっと深い方に潜るのと同じ感覚なんでしょーね。