フランスワールドカップ紀行(2)トゥールーズ激闘編1

  アルゼンチンと相まみえる地トゥールーズで待ち受けていたのは、
  ファシストへの取材攻勢(笑)と、非情なるスタジアム行きとでっかいテレビ観戦の峻別。
  とにかく辿り着いて、とにかく試合会場へ入ったときはなんだかほっとしたぞ。


そんなトゥールーズの駅でプラチナチケットを握りしめ(たらくしゃくしゃになって使いモノにならねーよなあ(笑))たファシスト一行を待ち受けてたのは現地マスコミの取材攻勢だった。
車内からテレビカメラが構えてるのを見たファシストがタラップを降りてVサインをしたシーンは、NHKの7時のニュースのトップ全国ネットで流れたらしいし、その後きれーなレポーターのおねーちゃんにインタビューまでされちった。最初フランス語でべらべーらべらべら?みたいなこときかれて「むむむ、ぜんぜんわかんねー」って英語で答えたら今度は英語で「チケット持っていますか?」と訊くから、「もち」と答えたら「入手は困難だったか?」と返すので「いやぜんぜん」と応じた。きっとボツだよな(笑)。
トゥルーズのスタジアムは駅からバスで30分くらいのギャロン川の大きな中州にある。このギャロン川の周りは緑が多く、川を渡って中州に入るとそこからスタジアムまでずっと並木道だ。どことなく北大の並木道のようなその中州をスタジアムまで行くとすでに青い人たちが集まっている集まっている。長旅で疲れているのかそれともファシストが着いたところは裏口だったからか川を渡ってくる少し冷たい風に当たってくつろいでいる青い人たち。けどその中に例の空色と白のストライプなアルへンチーナたちがおもむろに空シロ横断幕おっぴろげて「アルヘンチーナッアルヘンチーナッ」と始める。おそらく動物的本能で青い人の圧倒的な人数に危機感を抱いて、先制攻撃に出たんだろう。空元気か本気かわかんねーが騒ぎがひとしきり、それを疲れて見守る遠路はるばるサポーターフロムジャポン。そこにそろいの制服(ルーマニアカラーだ)の大道芸人の群が乱入してきて、いきなりパフォーマンス大会が始まる。ボーリングピンの投げ合い&ホルン+アコーディオン+スネアドラムに鞭芸付きで名曲キャラバンに乗せて盛り上がってるうちに開門。

スタジアムの前でたたずむ青い人たち
チケットチェック&持ち物検査を経て中にはいると、模擬店じみたテントのお店がそこらじゅうにでばってて、公式スポンサーのディスプレイとか郵便局の出張所とかもある。アルヘンチーナも青い人も仲良く工事現場風トイレに並んでいる。


席は29入り口39列110番なんだけど、これがもろサポーター席だ。一つ後ろの列の席3つくらい横に富士テレビの西山アナ佐野アナ&ムシュー・ジローラモが居て、10列後ろに風間八宏&安藤優子キャスターとか居たし、横のブロックにナイナイの矢部が来てた。そのうち前のブロックに植田朝日がやってきてもうもろウルトラ中心言ってみればM78星雲状態って言うなよってか?みたいな。うわさによればウルトラな人たちも同様チケットが無くて、ぎりぎりまで調達続けてたから入場がかくも遅くなったらしい。
スタジアムはサッカー専用なのですばらしく一体感がある箱庭的なサッカー空間でうれしい。だんだん埋まってくるとやっぱ青い人が多く、7、8割は青い人だ。ってことはやっぱあふれた人はゴーストチケットだっていうFIFAの言い分は間違ってないわけだぁな。だからって外ででかいテレビ見てる人にはなぐさめにも何もなりゃしないけんどさ。アムロの曲をバックに嵐の前の静けさ的な牧歌的地元お子さまサッカー試合が展開されていて、意外な巧さに驚くファシストら。アルヘンチナがファシスト席の真ん前に応援の旗を貼っていて、連れの岩田さんって違った石野さんというキレたファシストが「ねねねねね、あれ剥がそうか剥がそうか」などと国交断絶な挙に飛び出ようとするのを押しとどめ、でも旗が隠れるように細工を重ねるなどの小競り合いが各地で勃発。


そうこうしとるうちに始まるわけだ応援合戦が。でもこっちは圧倒的に青い人が勝ってる。いよおしっ、こりゃ勝てるぞおおっって息苦しいくらい期待が膨らんだところで我ら代表チームを迎えて最高潮だ。空気がからりとしているせいか新しいデザインのユニフォームが鮮やかに映えて見える。
アルゼンチン国歌(マジ長い)と君が代(ファシストにとっちゃすでに戦いの歌だ)を久々独唱以外で朗々と聴く。青い人たちの大声のウオー・クライが轟き、

そしてキックオフ!

Copyright © 2002-2003 Sonoda Michio

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