フランスワールドカップ紀行(3)トゥールーズ激闘編2

  キックオフからもんのすげえ緊迫感。
  試合中は息苦しいくらいだった。
  でも、最初の戦いとしてはまずまずだったか?


圧倒的なウルトラ応援をバックに我らが代表チームは果敢に闘う。前半は単発個人技ばかりのアルゼンチンの攻め(というより最初から攻めがんがんぶちかまして来るか?と思ったらおそろしいほど慎重な攻め)にとまどったのか、組織で捉えきれずぎりぎり最終ラインで持ちこたえる展開が続く。でも中盤でなかなかボールを奪えず、ボールを奪ってもトップがちゃんと的になれない。相馬名良橋から中田や名波までは攻めがつながるんだけど、トップへ入るところではきっちり抑えられる。
逆にこちらのミスパスにつけこむ鋭さ!ってのはさすがだ。おまけに前のデンジャラスな3人を捕まえててもやはりというかトップの後ろからどんどん上げてくるし突っ込んでくる。
そうこうするうちに相馬のミスパスをつながれて失点だ。バティもぶちかますだけでなくキーパーちょい超えも出来るよってか?にしても最終ライン近くでのクリアミスはかなり痛い。
個人技でオルテガなんていい切り込みを見せるけど、組織で攻め込んでくるどうしようもなさはない、あるいは攻めてきてないのか?とか思って油断してたとこもあるけど、これならきっちり守れば勝てないまでも分けれる!と思えるのに。ブラジル@好調時のような手が着けられなさは全然感じないのに。
と悔しがってるうちにハーフタイムだ。

ハーフタイムの青い人たち

とはいえ川口は良くやってる。相変わらず相手がもろ強いときとか、自分が燃えるシチュエーションでは力を発揮する男だ。前半も遠目から放り込まれたタマがポストに当たった球に詰められたのに反応してるし。ありゃ反射神経げろすげえって感じだ。ただ、川口の活躍が目立つというのは日本としてはあまり良くないわけではある。
後半も川口が守る。詰め寄られて至近距離からシュートってのを片手で弾き、バルボが弾いたタマを折り返すのをキャッチしとるし。鋭く攻め込まれるところも秋田中西井原がきわどく防ぐ。やたらフリーキック取られてちょっと審判そりゃねーぜっていうバティの強力フリーキックも井原が身体投げ出して止めてるし。下手すると死ぬよバティのシュートなんて。
点を取りに行くのでロペスに替えてからタメというやつが出来るようになり攻め攻めモードだ。前半とかは「はー、やっぱアルゼンチンつええなあ」みたいな静観モードも一部入っていた青い人@観光客もすっかりファシストモードになり、「Allez!Japon!」の大合唱。むせかえるようなサポーティングの熱気がアルゼンチンを倒せと叫んでいるぜっ。
その熱気に乗せられて代表が攻めまくる。秋田に入った高いボールをヘッドで折り返して相馬!とか惜しいチャンスが続く。しかし中西が日本から見て右ファシストから左で2人抜いて合わせたときは、ををををっヤッタか??!と思ったが。
でも追いつけなかった。

試合終了後、日本代表の健闘をたたえ、アルゼンチンにエールを送り、散らした紙吹雪をきっちり片づけて帰ったウルトラなわれわれは間違いなくアルヘンチナには勝ってたんだけどなあ。でも勝てた試合だった。もう少しミスを少なくしてもう少し慌てず集中してシュートすれば。そのもう少しってのがでかいっていう意見もあるかも知れないけど、このアルゼンチンならこの調子なら勝てるハズだ。アルゼンチンも調子は上げてくると思うけど、もしこのままで優勝狙おうってんならあまりに虫が良すぎる。
日本は良くやった面もある。守備は全般に良くやっていた。やはり問題は攻めだ。中山&城で無得点っての何試合目だろう?同じような動きで重なることこそ無くなってきたけど、前でキープして攻め上がりを待つとかっていう技がまだまだだ。前線と中盤のコンビネーションも今一つだし。
ロペスをツブされる懸念からか最初から出さないけど、切り札をとっておきたいのもわかるけど最初から使って見ても良いと思う。それと小野森島とか伊東使う手もあるし。岡野ーとかもっと手をいろいろ見せて欲しいものだ。
クロアチアはジャマイカ戦見たんだけど、ディフェンスけっこーたちんぼうだからキープできれば点とれると思う。スーケル調子戻してきたのが気がかりだけどなあ。
何とか勝って欲しいなあ。

次なる戦いへはあと1週間。

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