2000年11月1日
「エクストリームバイクショー」に特別出演
*エクストリームは、FMA&バイクライフが提供しています。
(Xtream Bike is produced by FMA&Bike Life.)

http://www.bike-life.net
開催日 2000年10月22日 開催地 TIサーキット英田
簡単に説明すると、バイクの曲芸みたいものです。えっ、分からないって!?つまりウィリー(フロントタイヤを浮かせる事)やジャックナイフ(ストッピーとも言いリアタイヤを浮かせる事)をするんだ。
ちゃんと説明すると、エクストリームバイクとは、ヨーロッパではスタントやアクロバティクスとも呼ばれるバイクパフォーマンスのことで、各地でイベントが開催されるなど、高い人気を誇るイベントなんです。世界グランプリなどでは、予選後や決勝前によく行われるんだ。その他、4輪のF1を始めマン島TTレース、ワールドスーパーバイクでのイベントが開催される実績を持っています。
高速走行からのジャックナイフやウィリーでもマシンを自由自在に操る様は、まさに究極のバイクパフォーマンス!その他にはマックスターン(タイヤバーン:リアタイヤをホイルスピン=空転させながら走行)しながらの高速走行や8の字走行、ウィリーしてジャックナイフ、ウィリーしてジャックナイフを繰り返すなど、言葉では表現出来ないハイパフォーマンスです。
エクストリームバイクショーのライダーは、ヨーロッパチャンピオンの「ケビン・カーマイケル」(スコットランド出身)です。彼は、97・99年のヨーロピアン・スタントライディング選手権のチャンピオン。この選手権ではプレゼンテーション(表現力)・スキルベーシック(基礎技術力)・エンタテイメント(娯楽性)などで得点が競われる。彼はジャックナイフに限っては163mの記録を持っているんですよ。最新のパフォーマンスは「ノーフロントホイールウィリー」ですって。これは、読んで字のごとく、フロントホイルを外した状態からウィリーをして、着地はタイヤがないので出来ないから、マシンを立てたままフィニッシュするんです。
前置きはさて置き、特別出演と言っても、実際に僕がやった訳ではないのだが…。言うなれば彼のアシスタントです。
*ウィリー編
僕がバイクに乗って、タンクを抱えるように前傾姿勢をして、手はフロントフォークに捕まり両足は前に出す。彼はその後ろに乗り発進。彼は高々とウィリーをしながらスピードを上げていく。ハンドルでバランスを取ったり、リアブレーキで角度を調節したりするんだよ。これが、結構な角度で、空を見上げながら走ってる感じ!自分でウィリーしたらコケそうな角度だったね。究極は、ほぼ直角でのウィリーだね。ちゃんとフロントフォークにしがみついていないと重力で落とされそうだった。
*Fジャックナイフ編
発進は普通に乗車、ケビンが前で僕が後ろ。ただ僕の手の位置はフロントタンクを後ろから押すように押さえていた。バイクが発進して車速が乗ったところで、勢いよくジャックナイフの開始。車速を乗せた時の勢いでリアタイヤを浮かせたままでの走行。フロントブレーキの掛け方とバランスが絶妙。ウィリーよりもオッタマゲタネ!だってリハーサルなしで、僕の体重分をちゃんと考えて走行?してしまうんだよ。ただでさえジャックナイフは難しいのそれを長い距離やってたよ。
*ジャックナイフ応用編
なぜか僕はサーキットコース上に両足を広げて座り込む。この時点で、こんな話しは聞いてないなぁ?と「?マーク」が一杯頭の中を駆け巡った。世界選手権のイベントでも見なかったし…?????
300メートル程離れた向こうには、バイクに乗ったケビンが待機。なんとそこから猛加速して、ケビンは僕の股間めがけて走ってくるではないか!僕の数十メートル手前でジャックナイフを始め、僕の股間の手前30cmでピタリと着地!?停止した。これって、かなりやばいよー!だってさ、決められたポイントにピタリと止まるなんて、もしもスピードを出しすぎたり、ブレーキを掛けすぎたら彼は転倒するんだよ。教習所なんかにある急制動って知ってる!?あれって、40kmとか60kmで決められたところまでに止まるでしょ。でも、それよりもはるかにスピードを出して、ジャックナイフしながら目標物(物=ブツ=大切)は人間。ホントにちょっとヤバイよ。ハラハラ、ドキドキの貴重な体験でした。
ちなみに全部の演出にリハーサルはなかったよ。さすが97・99年のヨーロピアン・スタントライディング選手権のチャンピオンの「ケビン・カーマイケル」。これが90年とかのチャンピオンだったら、アシスタントは引き受けなかったけどね!
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