・「他者への配慮」ができる素地 覇権国家米国の衰退が見える。次の世界秩序を構築するのは軍事力 ではなく、道徳力になる。 日本は、前回、世界で唯一、楽園になっているとしたが、この世界 を楽園にするには、なぜ、日本人は「他者に配慮」できるのかを考 える必要になる。第1に、日本人の使命感だとみる。 それは、日本人は祖先は神であり、自分を見守っていると思うから であり、自分も死んだら、神になり子孫を見守る必要があり、祖先 を遡ると、天照大神になると思っているからである。神道の領域で ある。 自分はその系列に繋がる神の分身であり、使命を持って、この世に 生まれてきたからだと意識しないで思っているからだ。もう一つに 因果応報という仏教の教えがあり、自分が悪いことをすると子孫に 不幸が起きると、思っているからだ。 これらから、使命を自覚して、善い行いをして、自分の未来や子孫 の未来を明るくしたいと思っているからだとみる。しかし、徐々に 欧米文化が浸透してきて、そのような意識をなくなると、日本も無 秩序社会になる危険がある。このため、日本でも新論語教育が初等 教育には必要であるとみている。男女平等などを論語に加える必要 があるとは見ている。 欧米では、神と人間は別物であり、人間は神にはならないという。 このため、自分が神の分身とも思えず、因果応報の教えもないこと で、個人主義になり、子供たちが自分の行いで不幸になるとは思っ てもいない。子と自分は完全に別物との意識がある。これはイスラ ム教圏でも同じであり、仏教圏とは違う。 因果応報は、自分だけの問題であると儒教圏以外では思われている ので、自分が神になり子孫を見守るという意識はない。中国でも儒 教的な教えでは先祖崇拝はあるが、善い行いをする事が重要という ことを教わっていない。儒学は中国王朝時代は国家試験であり、そ の教えを学んだのは、上級官僚しかいない。日本は江戸時代に寺小 屋で論語を教えていた。そのため、皆が知る文化になっている。 というように、この日本のような使命を意識して、神の分身として 生活するという習慣がない世界に、どう教育して、日本と同じよう な「他者を配慮をする」文化を作るのか、非常に難しいが、それを しないと、世界に平和が構築できないことになる。 ・実現するための道 このため、道徳教育や監視カメラなどの安全環境を整え、住民と共 同で安全環境を整えても、安全環境も「他者に配慮する」環境も作 れないことになる。 社会的には、貧富の差を縮小して、皆がある程度の生活レベルにす る必要があり、もう1つが、自分が「神の分身」と思うことである し、その結果で、皆が性善説を信じる社会にするしかない。 しかし、AIロボット社会が来るので、そのロボット社会を放置する と、少数の資本家・経営者や研究者、手仕事の職人以外の人は必要 なくなり、貧富の差は益々拡大することになる。このためには、給 付付き税制控除のようなベーシック・インカムが必要になり、それ で基本的な生活ができる環境を整備する必要がある。 このためには、ロボット税などの税収も必要になる。人手不足はな くなり、皆が自分の使命を意識して、人生を送ることができるよう になる。この状態になると、人口減少の方が社会が安定することに なる。給付の方が少なくでき、AIロボットは必要なだけ作ればよい ので人手不足はないので、生産制限もない。大量の国家債務も解消 できることになる。日本にとっては、ありがたい状況になる。 このような社会環境を整えた上で、犯罪に関わると失うものが大き いと教育し、住民たちが性善説に基づき、安全性や環境などのボラ ンティアを行うことである。 ということで、一番根っこの「神の分身」を思うことがネックにな る。 しかし、核戦争になり最後の審判が終わると、キリスト教もイスラ ム教も終わることになる。以後がないという。ならば、天国のよう な世界を作る新しい宗教、思想が必要になるのである。 ミロクの世という楽園を現実社会に作るための教えということであ ろう。仏教の因果応報と禅での内観、儒教の祖先崇拝と礼節や使命 、神道の生きとし生きる物には神が宿る、キリスト教の自己犠牲の 精神などをミックスした、思想か宗教が必要になるとみる。 多くの予言書で見える、日本から出るとされる救世主は、これらの 教えを持って、この世に現れるとみている。 ・道徳の考え方を改める 普通は、その社会が持つ文化的習慣的な社会規範の元に、倫理・道 徳が規定されている。このため、道徳は変えることが難しい。道徳 教育は、その社会文化を反映することが望まれている。 キリスト教文化圏では、キリスト教が規定する規範があり、しかし 、その規範を無信心な人たちがクレームを付けて、同性愛が認めら れるなど、社会の構成員が変化すると、それによって道徳も変化し ている。 ということで、今までにも道徳の変化は起きている。しかし、社会 は楽園方向を目指していないので、道徳はその方向には変わってい ないことになる。 このため、この在り方を変えることが必要になっている。まず、目 的とする社会を規定して、その社会にするためには、どのような道 徳が必要であるかを考えることである。 このためには社会規範を規定して、その社会規範を実現する道徳は どうあるべきかと考えることになる。 世界を混乱に貶めたのは、他者への配慮を欠いた、利己的な社会規 範が広まったことによるのであり、次の時代は、他者への配慮を社 会規範にした社会を構築することになる。 ということで、社会規範を考え、それに適合した道徳を作るという 順番になる。今までの考え方とは180度違うことになる。 道徳の基本は、人間の太古からの生活で必要なことであり、大きく は変わらない。しかし、人間は利己的になりがちであり、それを阻 止するような思想が必要になり、キリスト教の自己犠牲の精神や天 国と地獄の思想であり、仏教では、因果応報、輪廻転生などである。 仏教の華厳や唯識などは、現在の心理学にも取り入れられて理論化 されている。 この基盤の上に社会規範を構成する思想を作り、楽園のような社会 を実現することである。 ・社会規範を作るとは 社会構成要素は、基盤の下に、自然環境、歴史があり、その上に政 治、宗教、法律があり、その上に思想、文学などの文化体系が乗り 、その上でしか道徳や思想教育はできない。その教育で初めて、人 が性善説を信じる環境になり、他者に配慮できることになる。 このため、日本のような行動規範に変革するためには、国民が自由 で平等であると認識し、貧富の差が大きくないことが必要。その上 に寛容な政治と集団主義的な規範。それに、国民がある程度のレベ ルの生活ができて、その上に道徳教育が幼児期から行われていて、 法律も整備されている必要がある。 集団主義的な行動は、災害や戦争で、個人では自分や家族を守れな い苦難になり、国民が集団で自分を守ることが必要になる必要があ る。そして、今後、AI社会でAIロボットが活躍することになり、多 くの人が社会給付で生きる平等社会になる必要がある。もう1つが 、指導者が、日本のような社会にするという目標を持ち、日本を知 る人の助けを借りて、改革に取り組む必要がある。 このため、その国が苦難時にJICAなどが支援して、日本人をその社 会に入れて、地域社会との対話をしながら、「他者への配慮」がで きる人たちを育成するしかない。 日本の使命をして、日本は日本のような社会を世界に広げていくこ とである。日本の1人の救世主では、この事業は完成しない。 どうしても、日本全体が、日本の使命として、「他者に配慮」する 世界を作ると認識することである。 そして、苦難にある社会が、一番近いのが、戦争で荒廃する地域で あり、先に候補となる。すると、ウクライナなどが、候補に真っ先 に上がり、そこで成功して、事例を作る必要がありそうだ。 そこで綿密な計画を立てて、性善説な社会、利他ができる社会を作 ることである。 ここで分かることは、一番大きな問題は、道徳や思想ではなく、社 会の基盤や行動規範を作ることであり、相当な人数と費用が必要で あろうということだ。 このようなことを行うことで、日本が世界の中心として認められる ことになる。精神的な中心として、日本を世界が認めることになる。 ・統一的な宗教思想: 仏教からは、「一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっ しょう)」、輪廻転生、因果応報、座禅などの瞑想法、本覚思想 儒教からは、知命・立命、礼節、リーダーとしての心構え、朱子学 、陽明学、四書五経、 神道からはアミニズム:生物に神が宿る。 聖徳太子の「和をもって尊しとなす」 キリスト教からは、自己犠牲 人は「神の分身」「仏性をもっている」ことで、神から使命を与え られて、またはキリスト教では神から命令を受けて、人間は生まれ てくる。使命に必要な能力も潜在的に持っている。このため、人は 自分の好きや能力のある分野に若いころから興味を持つ。その分野 でその人は使命を持っているからだ。 使命を見つけることが重要であるが、勉強や体育、芸術などの分野 は比較的に分かりやすいが、手先の器用さや集中力などの分野は、 気づきにくい。このため、落ちこぼれや学校に適応できずに自分の 使命を見失うことになる。それも多くの人が陥ることであり、これ を防止することが必要。 それと、生まれてくると食欲、物欲、性欲などや富や名誉、偉くな りたいという欲望も出て、それに目がくらみ、使命を忘れてしまい 、欲望の世界に走ってしまいがちである。 欲を乗り越えすことと、その上で自分の使命を発見することが重要 で、このために、止観・瞑想が必要であり、止観・瞑想により神と の対話がすることである。このような知命と立命を確立するために 、欲を遠ざけ、神との対話をすることが重要になる。 そして、この欲望を押さえて、使命を果たすことが人の道である。 陽明学でも、良知を持って人は生まれるが、欲望に曇らされて、良 知を発揮できない人が多いという。 その上に、因果応報により、悪いことをすると悪いことが起き、良 いことすると良い結果が起きるし、輪廻転生で、次に生まれた時の 環境が違い、悪いことをすると次に生まれる時、人間ではなく動物 や虫などで生まれることになる。それと、子孫にも悪いことが起き ることになる。 このため、人の危害を加えてはいけないし、人に良いことすること が必要であるのだ。日本思想の根源(中国思想)
仏教思想