米国の覇権が崩壊し、次の時代が来ることになりそうだ。 日本は武力の覇道ではなく、道徳的な手段で世界の精神的な中心に なるように思える。予言書の多くに、世界が苦難の時、東方より救 世主が現れると書かれている。 この救世主は、世界に公衆道徳を広めることになると思える。皆が 他者を気遣う社会は楽園だと気づくはずだ。道にゴミがない、犯罪 がない、忘れ物が忘れた人の元に届く、何かを待つときに行列を作 り、困っている人があれば助ける。そして、社会保障の仕組みで、 皆がある程度のレベルで生活でき、子供を育てるのにお金がかから ない。自分の仕事に皆が真剣に取り組み、改善を施す。新しいこと にチャレンジできる環境がある。 このような世界に変わり始める年が2026年で、2026年の干 支は丙午(ひのえうま)であり、新旧交代の始まりを暗示している 。この新旧交代が終わるのは、2030年以降のような気がする。 その準備も徐々に整い始めている。原油供給が不足しているが、日 本企業が世界の石油資源開発に投資ていたことで、他の国より石油 が供給されている。肥料も何とかなるという。「備えあれば、憂い なし」が実現している。 そして、戦争で自己主張をするのではなく、今後の世界は、和が重 要であり道徳・倫理が重要なことになる。いまのトランプ氏のよう な自分勝手な不道徳で取引だけの支配者では、世界は収まらない。 道徳的な人格者が必要であり、その人格者が、世界に江戸時代と同 様な道徳教育を広めて、日本のような公衆道徳を作らないと、世界 は弱肉強食の獣の世界になってしまっているが、それが収拾できな い。 それと、国内も貧富の差を減らして、皆が仲良く暮らす必要がある 。それが揃わないと、「他者への配慮」などできない。「衣食足り て、礼節知る。」でしょうね。 私は、江戸時代の寺子屋教育と第2次大戦の戦前戦中戦後に活躍した 安岡先生の人間学を中心に人生教育を組み立て直す必要があると思 っている。次の時代は自己の欲望達成の時代から皆が平等な公衆道 徳の時代になるみている。 西洋文明の成果である科学技術の発展で、平均的で豊かな生活がで きれば、次には皆が心地よい社会を作ることが重要になり、これを 行うためには、東洋哲学が必要になり、それが次の時代を作ると思 う。 特に、リーダーになる人たちは、体系的な東洋哲学の知識と実践が 必要である。この東洋哲学をまとめたのが、安岡正篤先生であると もいえる。 東洋哲学とは、仏教、儒教、神道、道教等の諸教のことであり、ヨ ガ等インド哲学も入る。仏教は初期キリスト教の影響もうけた可能 性もある。景教などで仏教に人を助ける部分ができたともいわれる。 光明皇后の業績を見ても、景教の影響が見て取れる。 ・仏教は、自分の生きる道を確立することが中心であり、他者との関 係をあまり規定していない。しかし、修行を規定している。 ・儒教は、孔子・孟子の教えであり、他者との関係での自分の行い をどう規定するかという教えである。広い知識が中心で、修行とい う概念はない。 ・神道には、祖先崇拝、太陽神、自然信仰などと自然と人間の関係 を規定している。動物との関係、川や海、池、岩などとそこに住む 動物達との関係を規定した。このように人間以外との関係は神道し かない。縄文時代の狩猟文化が反映されている。 ・キリスト教には、他者を積極的に助ける思想があり、この部分は 必要である。自己犠牲の精神は他の宗教にはない。 ・この東洋哲学は、統一調和、全体性、永遠性を重視する陰の原理 であり、西洋哲学は、発現、分化、発展を本領とする陽の原理であ り、主知主義で実学や理論が中心であった。 今は西洋文明の経済理論や心理学、実物現象の理論などが重要であ り、全体的な調和を図る思考はサブと思われていて、物事の判断は 損か得かになっている。全体的な調和に基づいた、人間としての立 命、使命などという概念自体もない。このため、自利の欲望だけの 不道徳な指導者が出てくることになる。 この現状を変革する必要がある。科学技術の発展で、特にAIの発展 で、人間は労働から解放され、ある程度の生活ができるよう政府は 給付をすることになり、その上に他者を配慮する全体が調和する社 会は天国となり、安全で満ち足りた社会になる。 この時、必要なことは、「礼」や「配慮」などという人間同士の関 係や自然との関係などに目を向ける必要になる。 これを作るのに必要なのが、東洋哲学である。西洋文明の成果の上 に東洋文明が必要になってきたとも言える。 ・天から与えられた使命を知り(知命)、自己の運命を主体的に切 り拓くこと(立命)が非常に重要である。人は神から使命を受け て、この世に生まれているという思想が重要になる。 そして、天台宗の本覚思想が重要になる。 ・本覚思想(ほんがくしそう)は、「人は本来、悟っている」とす る日本の中世仏教思想。迷いの世界(不覚)も修行して悟る(始 覚)こともなく、すべての衆生は現実に悟りの本性を現している という絶対肯定の考え方。だれでも使命を自覚できるということ になる。 鎌倉仏教の多く(日蓮宗など)に、この思想的背景が影 響を与えた。 ・「自得」・「自反」とは本当の自分を掴むことで、本性の自分を 見失なわないこと。外にばかり心を向ける状態から自らが自らを 顧みることが必要だ。自分の内面生活を充実させること。知命の ために必要である。 ・「経」「史」、「子」、「集」が人間学の修得するべき分類 経ーいかに生きるべきか 史ー歴史、人間はどう生きてきたか 子ー人物研究の書 集ー詩文集で、情操を養うこと ・人間学とは、人間の才能として、善悪を間違えない智恵を得て、 人間の進むべき道について学ばねばならないこと。 ・人間学を学ぶ目的は 1.艱難辛苦に直面しても、たじろいだり迷ったりしない人間に なるため 2.自己の内面を充実させ、良心の靖らから満足を得、外に対し ては、世の中に役立つことため ・およそ存在するものはすべてなんらかの内容をもって構成されて いる。その全体を構成している部分と部分、部分と全体との円満 な調和と秩序、これを「礼」という。 ・人と生まれた以上、本当に自分を究尽し、修練すれば、何十億も 人間がいようが、人相はみな違うように、他人にない性質と能力 を必ず持っている。それをうまく開発すれば、誰でもそれを発揮 することができる。これを「立命の学」という。 ・賢は賢なり、愚は愚なりに、それを何十年も継続しておれば、必 ずものになる。どこかの社会、どこかの業界、その立場、立場に おいて一隅を照らす、つまり1つの場においてなくてはならに人 になる。そして、その仕事を通じて世のため、人のために貢献す ることができる。 ・真理・学問というものは、その人の相とならねばならぬというこ とであり、それが動いて行動になる、生活になる、社会生活にな る。これを運と言う。そうしてこそはじめて本当の学になる。 学はその人の相となり、運となる。それが更にその人の学を深め る。相と運と学とが無限に相まって発展する。つまり本当の自己 を実現する。 ・敬するというのは、より高きものに対する人間独特な心で、敬す るから、至らない自分を省みて恥ずる、これは陰陽の原理である。 敬するから恥じる、恥じるから慎む。戒める。この恥じる、慎む 、戒めるということが主体になる時に道徳というものができるの です。 ・鼎がちょうど、いろいろ食物の材料を入れて、それを煮て1つの 料理にするのと同じように、道というものは自由な造化力でなけ ればならない。できるだけ自由にものを包容して、それを造化す るのでなければ道ではない。日本精神はそういう鼎新力、天縦の 神聖を確かに世界のあらゆる民族に比べて、最も豊富に持ってい る。 ・物の見方 第1は、目先にとらわれず、長い目で見る。 第2は、物事の一面だけを見ないで、できるだけ多面的・全体的 に観察する。 第3は、枝葉末節にこだわることなく、根本的に考察する。 ・リーダーに求められる4つの観点 1.しっかりとした「志」と「礼」を持つ 2.全ての責任を自らに帰す 3.直観力を養成する 4.人間的魅力を高める ・信、義、仁の3つの物差し 信ー約束を破らない 義ー正しいことを行うこと 仁ー相手の立場になって物事を考える。 3つの物差しの相手を判断する。 ・有名無力、無名有力 誠の人間というものは、かれの義務が要請する時と場合において のみ、世の舞台に出なければならぬが、それ以外は退いて家庭に かえり、少数の友人と交わり、尊い書籍に学んで、なるべく人知 れず生きるべきである。 ・人間に最も大事なのは機だ。機とは漢方で言えばツボとか勘所と いうもので、そこをはずすと物事が活きてこないという一点をい う。この機をとらえる要件:勢いに乗る ・魅力は日常にある。強くなるためには、とにかく毎日の稽古をコ ツコツと積み重ねていくしかないのだ。 ・満は損を招き、謙は益を受ける。 ・積善の家に、必ず余慶あり。 1.人のために善を為す 2.愛敬で心を養う。 3.人の美を成す 4.人に勧めて善を為さしめる。 5.人の危急を救う。 6.大利になることを興し建てる。 7.財を捨てて施しをする。 8.正しい法を護持する。 9.自分より見運の高い、年齢の長じた人を敬重する。 10.物の命を愛惜する。 ・「和と以て貴しと為す」聖徳太子の17条憲法の第1条 ・「大事は独り断ずべらかず。必ず衆と共に宜しく論ずべし」 聖徳太子の17条憲法の第17条 ・調和した生活法 1.飲食は適正か 2.安眠、熟睡できるか 3.心身に影響する悪習慣はないか 4.適当な運動をしているか 5.日常、一喜一憂しやすくないか 6.精神的動揺があっても、仕事は平常通り続けられるか 7.毎日の仕事に自分を打ち込んでいるか 8.自分は今の仕事に適しているか 9.現在の仕事を自分の生涯の仕事と成し得るか 10.自分の仕事と生活に退屈していないか 11.たえず追及するべき、明確な問題を持っているか 12.人に対して誠実であるか 13.人間をつくるための学問修養に努めているか 14.エキスパートになるための知識技術を修めているか 15.信仰、信念、哲学を持っているか ・人物とは 深沈厚重なるは、是れ第1等の資質 磊落豪雄なるは、是れ第2等の資質 聡明才弁なるは、是れ第3等の資質 ・魅力の根源は、陽転の発想である。 ・斎家の家訓 1.和顔愛語を旨とし、怒罵相辱むるをなさず 2.簡素清浄を守り、怠惰放漫を戒む 3.小信を忽せにせず、有事相済う 4.親朋には事なくして偶訪し、時有ってか季物を贈る 5.平生、書を読み、道を開くを楽しむ ・四耐 1.冷ややかなることに耐える。 2.苦しいことに耐える。 3.忙しいことに耐える。 4.閑なことに耐える。 ・後姿の淋しさは、その人の運命を明らかに示している。 人間は面より背のほうが大事だ。徳や力というものは、まず面に 現れるが、それが背中、つまり後ろ姿ー肩背に溢れるようになっ てこそ本物である。 ・己の分を知る。その謙虚さが魅力の出発点になる。自分に足りな いものを備えている人を認めることは、容易だからである。 自分に謙虚だからこそ、他人の智恵を活用できるのである。 ・人物鑑定の方法の六験ー「呂氏春秋」 1.之を喜ばしめて以て、その守を験す。 2.之を楽しませて以て、その癖を験す。 3.之を怒らしめて以て、その節を験す。 4.之を懼れしめて以て、その独を験す。 5.之を哀しましめて以て、その人を験す。 6.之を苦しましめて以て、その志を験す。 ・人物鑑定の方法の八観ー「呂氏春秋」 1.貴ければ、その進む所を観る。 2.富めれば、その養う所を観る。 3.聴けば、その行う所を観る。 4.習えば、その言う所を観る。 5.止めれば、その好む所を観る。 6.窮すれば、その受けざるを観る。 7.賎なれば、その為さざるを観る。 8.通ずれば、その礼する所を観る。 ・欠点より、長所を伸ばすことに徹する。 ・仏教から 四諦とは、苦諦、集諦、滅諦、道諦の4つ。 苦諦とは、人生は苦であることを認識すること。 集諦とは、苦を余すことなく点検すること。 滅諦とは、その苦を滅した解脱の境地。 道諦とは、滅諦に達するための修行のこと。 八正道とは、正見、正思惟、正語、正業、正命、正精進、正念、 正定。 正見とは、正しい考えを持つこと。 正思惟とは、正しい目的のために意志を進める。 正語とは、自らの言語を正しくしていく。 正業とは、一切の邪妄から離れる。 正命とは、正しい運命観を持つこと。立命観を持つこと。 正精進とは、正しい進歩、向上の努力をすること。 正念とは、無意識の世界で、直観や深い思考をすること。 正定とは、動じない安定した確立した境地。 三学とは、戒、定、慧の3つ。 戒とは、守らなければならぬいましめ。 定とは、腰を据えること。 慧とは、智恵のこと。 ・