【直鞍夏季大会】:光陵中(予選リーグ) 7月9日(土)・10日(日)
<第1試合 vs植木中>
普段通りの試合をすれば負けることはないけど、6点以内で勝つように指示して試合開始。第1セット、第2セットとも6点で勝利。まずは順調な滑り出し。
<第2試合 vs光陵中>
今年1年を通して練習試合をしていないけど、大会ごとに実力をつけてきているので気を抜くとセットをとられるということをいって試合開始。第1セットは、サーブが走って一回りすることなく勝利。思っていたよりも反撃がなかったので、不思議な感じがありました。
あっけなく勝ったときは次のセットは苦しむことが多いので、くれぐれも気を抜かないように指示して第2セット。1対1からサーブカットをミスってからミスを連発。そこを狙われて1対4。その後も同じところを徹底して狙われて、リズムが狂い、相手エースのバックアタックや軟攻に振り回されてリードが広げることができない。ついに20対19まで追い込まれてタイム。相手を勢いづかせると止めることができない精神的な弱さを露呈。第3セットも覚悟しました。それでもここから杏樹のサーブで崩して、25対20で勝利。
これで4年連続の筑豊大会出場は決まったものの反省点の多い試合でした。これでは明日の決勝トーナメントが闘えない。午後は試合がないので、学校に帰って練習。審判があるので、練習はコーチに任せて、一応気持ちの部分の立て直しはできたということでしたが、明日が心配です。
(決勝トーナメント)
<準決勝 vs直方二中>
練習試合では負けたことはないのでセットをとられることはないと思っていましたが、昨日のことがあるから気は抜けない。第1セットからいつも通りの試合運びでとばしていくように指示して試合開始。相手は準々決勝を戦っているので体は動くけど、それ以上にサーブで崩して、杏樹と菜奈子のスパイクで得点を重ねていく。中盤で10点差をつけ、そのままセットを奪取。第2セットは、相手が集中力がなくなり、一方的な試合運びで1桁台で勝利。
これでいよいよ若宮中との決勝戦。若宮中も鞍手北中から2セット連取して決勝進出。小竹中が念願の夏季優勝をするか、若宮中に春の雪辱をされるか、意地のぶつかり合いです。
<決勝 vs若宮中>
第1セット序盤から点の取り合い。3対4で相手エースが下がり、ここから狙い通りに得点を重ねていく。8対4になったところでタイム。タイム開けを注意して試合開始。エースが下がっても春の時のように得点がとれない。侑子にボールが集められない。若宮中の選手の集中力の高さに戸惑う。そして、17対17から逆転されてからは相手エースにいいように打ち込まれて、18対25で敗戦。
第2セットは気を取り直して試合を進めるように指示。ところが、出だしのサーブカットから連続して狙われて0対3。その後もエースに打ち込まれて、2対8。タイムを取ってもメンバーチェンジをしても相手は崩れない。6対16から開き直ってスパイクを打つも1点返しても倍の点数をとられる内容で、結局9対25で敗戦。
直鞍夏季大会 準優勝。
またしても、夏季大会で頂点をとることができなかった。敗因は、思い描いた早い攻撃パターンが、レシーブ力が上がらずに完成しなかったことにある。実際、エースが打ち込むシーンよりも、サイド攻撃をして拾われて反撃されるシーンが多かった。予想していたこととはいえ、上の大会を闘うには戦略を変える必要があることがわかった。今年は筑豊大会まで時間があるので、どのフォーメーションで闘っていくのかを検討し直すことができる。負けてからどう奮起していくか、2年生の奮起をどうしていくか、チームがまだまだ甘いことをやっと教えられて、選手がこれからどうしていくかです。まだまだやれる感はある。この結果は、予想通りといえば予想通り。全体的にも番狂わせはなかった。
今年は、昨年までとは違って直鞍大会よりも筑豊大会に気持ちを持っていくということができていたので、気持ちの切り替えはすぐにできるはず。負けたことにより気合いは入る。後は暑さとの闘いで、自分に負けないようにするだけだ。
【夏季筑豊大会】:桂川総合体育館 7月22日(金)・23日(土)
直鞍大会後、フォーメーションを前に戻してエース中心で攻撃するパターンに変える。若宮中や鞍手北中との練習試合では、このフォーメーションでセットをとることが多く、筑豊大会もこの形でいくことにしました。ところが、直前になって2年生の梨菜が1ヶ月のドクターストップ状態になり痛手が大きい。大会前に桂川総合体育館を借りて練習もしたし、後はやる何が何でもと思ってやるだけです。
<予選リーグ>
<第1試合 vs添田中(田川地区1位)>
添田中とは練習試合を1セットしかしていませんが、前評判の高いチームです。サーブとレシーブがいいというイメージです。
第1セット序盤からサーブで3失点。ラリーになれば試合になると思っていたけど、杏樹にきっちりブロックが2枚ついて打ち抜けない。そのうちに肩の力が抜けずにフォームを崩して打つので決まらない。そして、1年生の愛加の動きが悪い。菜奈子とのコンビも合わずにノータッチで落ちるボールもあり、12点で敗戦。小竹中のいいところを出すことなく終わってしまった。
気を取り直して第2セット。しかし、添田中を完全に乗せてしまって、サーブで崩され、チャンスボールを返せばクイックで攻められ、ラリーになっても必ず打って返されて、ノーミスの試合をされてしまい、10点であえなく敗戦。完全に力負けでした。
次の岡垣中との対戦に2日目をかけるしかない。昨年までは、ここで落ち込んでしまっていたけど、今年は勝っても負けても入れ替え戦が勝負と言っていたので、選手は切り替えていたようです。しかし、昨年までのことが思い出されて、待っている間中、胃が痛みました。
<第2試合 vs岡垣中(遠中地区4位)>
コーチと話し合って、ブロックが2枚きちんとつくチームとは、菜奈子が前で杏樹との2枚攻撃にした方がいいのではということで、直鞍大会のフォーメーションに戻して試合開始。
第1セットはまたしても序盤にサーブで連続失点。ここで1年生の愛加を3年生のありさに交代。前の試合よりも侑子や志帆海がレシーブを粘って、杏樹と菜奈子で攻撃。中盤で3点をリードして終盤までくる。サーブでありさが狙われて、ありさがはじいて「あっ」と思った瞬間に、菜奈子の顔面にボール当たってそのまま相手コートに落ちて23点目を取る。23対21から2点を取られて同点。ここで2回目のタイム。ここからが勝負。集中していくように指示して再開。何とか2点連取して25対23で第1セットを奪取。
第2セット前に、ここから気を抜かないように指示して試合開始。やはり守りに入って序盤から3点リードされて中盤を迎える。優加の7連続サーブで流れができ、15対12と逆転。さらに、菜奈子のサーブ。2点取ったところから、相手のリズムがおかしい。菜奈子の連続サーブがどんどん入り、チャンスボールがくれば杏樹が強烈にアタックを決めて、相手の戦意を奪う。22対13までサーブが続き勝負が見えてきた。そして集中力を保ったまま、25対15で勝利。
これで決勝トーナメントに進出。ここまでくるのに、4年かかった。選手はあきらめずによく闘った。しかし、1日目が終わってみれば、結果的には予想した通りのチームがベスト8に勝ち残った。明日の1試合目に勝利して県大会出場を決めなければ目標は達成されない。抽選の結果、対戦相手は中間東。昨年の雪辱戦でもあり、因縁を感じる。実際のところ、杏樹のくじ運の強さにほんとに感謝です。練習試合の結果からすると、中間東が一番闘いやすい。結果はわからないけど、道は開けた気がしました。
<第1試合 vs中間東(遠中地区1位)>
練習試合では勝ち越しているが、直前の試合では2連敗中。しかし、勝ち目はある。第1セット開始早々、6点を先取。最高の滑り出し。でも全く安心はできない。タイム後、8対7まで追いつかれる。ただ、ここからも粘ってレシーブをつなぎ、常に3点リードした状態のまま終盤を迎える。18対15になったところで、タイム。次の1点がどちらに行くかが大きな分かれ目。杏樹がしっかり決めて19対15。この後もサイドアウトを繰り返して、25対19で第1セットを取る。
第2セット前に、ここからが勝負ということを言い聞かせて試合開始。いきなり5点を取られてタイム。ここから11対14までくる。ここから相手エースのサーブが走り出し、なんと12対25で第2セットを失う。
こうなると相手は勢いづき、こちらは気持ちも落ち込んでくる。しかし、コーチの「まだやれる。やりきらな。」という強い檄を受けて第3セット開始。息を吹き返したように選手は頑張り、13対5でチェンジコート。安心したわけではないだろうが、ここから守りに入って、相手の反撃を止められずに、ついに14対14まで追いつかれてしまった。サイドアウトを繰り返して17対17。そして3点差をつけられ19対22。負ける流れでしたが、ここでもあきらめることなくレシーブをつなぎ、侑子と杏樹のスパイクで攻め続け、22対22に追いつく。そして、23点目を杏樹のバックアタックでとる。しかし、長いラリーの末23点目を取られる。さあ県大会をかけてほんとに勝負。次の1点がどちらに行くかが大きな分かれ目。「守りに入らずに、攻めきれよ」と一声かけて、サーブカット。菜奈子がきっちり優加に返して、侑子にトス。フェイントが見事に決まってマッチポイント。後1点。侑子に連続トスを上げてもラリーが続き、ボールが落ちない。3本目を侑子にトスして、侑子のとっさのフェイント。これが見事に決まって、勝利。ガッツポーズどころではない、小躍りして喜びたかった。4年越しの県大会出場を勝ち取る。
コーチも満面の笑みで、流れる涙がこらえられない。よくやった、よく粘った。もうほめ言葉が見つからない。ついに県大会出場。この日のために、どれだけ苦しかったことか。コーチの涙をみて、ここまでくるのにどんなにつらかったことか。途中でやめなくてよかった。あきらめなければ夢はかなうことを、ほんとに身近で実感させてもらった。ほんとに選手に感謝・感謝です。
次の試合のことなど考えずに、ゆっくりと弁当を食べるなんてことが今まであっただろうか。どの子も親も話せば笑いか涙。これがあるからやってこれたんだとつくづく思いました。
<準決勝 vs添田中(田川地区1位)>
昨日対戦して負けているので、選手に気負いはない。ましてや県大会出場は決まっているので、バレーを心底楽しんでいくだけ。ただ、この1年、負けっ放しで終わりたくない。前の試合で鞍手北が24点取ったこともあり、セットを1つとることを目標に試合開始。
第1セット早々から、余裕のプレーをされて点差をつけられる。しかし、足かせもないので選手に暗さはない。昨日よりもレシーブもつなぎも粘ってラリーになる。そのうちに相手のサーブミスやスパイクミスも出て、だんだんに点差を縮めていく。結果的には、19対25で第1セットを失う。それでも暗さはない。ラストチャンスでセットをとるぞという気持ちが見える。
そして第2セット試合開始。序盤からサーブで崩されて点差が開いたけど、選手は開き直ってのびのびとプレーを続ける。すると、中盤あたりから相手が焦りだし、ついに20対20まで追いつく。こうなるとノリノリで攻撃して、23対23。ここで切れることなく2点連取してついにセットを奪う。
こうなると小竹中はバレーの試合をさらに楽しんで、いつもは動かない足もよく動く。第3セットもイケイケで、今までにないレシーブとつなぎを見せてくれて、添田中をどんどん追い込む。周りも含めて、まさか添田中が負けるとか思っていないので、追い込まれて弱気になり出したところを、スパイクとフェイントを織り交ぜた攻撃で完全に我を失った感じでした。そして、なんと25対21で連取して勝利。これには会場中がびっくり。ベンチも応援席も大騒ぎ。選手もびっくりの勝利。ミラクルでしかない。もう笑いが止まらない。コーチもこのことを知ったらきっとびっくりです。なんとこれで、決勝戦進出。
<決勝 vs碓井中(嘉飯桂1位)>
連続試合で、6セットを闘った後で、ユニフォームを着替えることもできないけど、選手はノリノリ。バレーの試合でこんなにプレッシャーなく闘っていいのだろうかと思うほどでした。相手の碓井中に対しては、15点取れればという実力のあるチームなので、これまでのような奇跡はないだろうけど、何かを期待させるチームになったと思います。今日の小竹中は今までの小竹中とは違うということを見せてくれました。
そして、第1セット開始。予想通りサーブもスパイクも強い。しかし、それにめげずに向かっていく。頼もしいと今まで思ったこともないけど、今日は一つ一つのプレーに魂が入っている感じです。15対25でセットは失ったけど、応援席を満足させる内容でした。
第2セットもリードを広げられても向かっていく。6人でバレーをしていないと今までいってきたけど、この試合は気持ちが通じ合っている。結果的には19対25で負けたけど、持てる力を出し切ったと思います。
筑豊夏季大会 準優勝 そして、県大会出場権獲得
あ〜ここまでこれたんだと、しみじみ思います。
【福岡県大会】:嘉穂総合体育館 7月29日(金)・30日(土)
今年は、直鞍地区から3校が県大会に出場する。このことは近年にない快挙。小竹中が出場できるのもライバルがいたからこそと思える。ただ、小竹中だけが20数年ぶりということで、選手も周りも喜びすぎ。うれしいのは確かなんですが、まだ試合はある。県大会まで6日。疲労をとって試合に臨まなければならないが、県大会出場で安心しきっている。
そこで高校に行って練習。チーム自体がふんわりした状態でまずいと思っていた矢先、3年生3人がコーチの逆鱗に触れて走って帰ることに。最後まで世話をやかせるなあ。
そして、県大会開会式。県下30チームが一堂に会しての開会式。練習試合をしたチームがいるとなぜかホッとする。そこから試合会場へ移動。校長先生の取り計らいでマイクロバスで移動。
第3試合まで時間があるので、外で練習。しかし、気合いがないな。
いよいよ試合開始。実力的には勝てる要素のある相手。実際に第1セット中盤までは2点リードで試合が進む。しかし、エースを狙ってサーブを打たれはじめて、だんだんにリズムが狂う。終盤は追いつけることなく22点で第1セットを失う。
第2セットは、相手を勢いづかせてサーブで崩され、ブロックを振られてレシーブが上がらずに12点で敗戦。
今にして思えば、選手もベンチも緊張して力が出せなかったなあと思う。もう少し何とかなった試合であった。しかし、第1試合に力が出せないのも実力のうち。
また、出直しです。でも次を考えると、次はこれるかな〜?。