プロフィール 2011.4〜2011.7
小竹中時代

部活動(女子バレー部奮闘記)

 新年度が始まりました。副顧問として、20代の青年が就いてくれることになり力強く思いました。しかし、新入部員はジュニア経験のある子が1人だけしか入部しないと聞いていたので、部活紹介の時からマジの練習をしてアピール。すると全くの未経験者が2人入部届を出してきたので、夏からもなんとか6人になりホッとしました。まずは夏まではやめないでほしいと思います。
 4月は当初から力のあるチームと練習試合。今年は5月の直方市親善大会がシード決めになるので、気が抜けません。
 入学式が終わって、このままでは直鞍で勝てないし、上でも通用しないので、「早い攻撃をする」というスタイルに変えるというコーチの考えで練習開始。完成のためには、レシーブとセッター次第。レシーブは昨年のようにうまくはないけど、これからの練習次第で何とかなる。セッターが一番の弱点だけに果たしてうまくいくだろうかという心配もありましたが、やるしかないことも事実です。練習ではアタッカーは何とかできそうだけど、セッターが思うようにいかない。練習試合でもセッターで負けているという試合が多い。(まあ、今までもそうだったですが)しかし、これができるようになればと思うとやっぱりやるしかない。そして、5月1日の直方市親善大会。

【直方市親善バレーボール大会】
 今年はシードがかかっているので、一発抽選ではなく新人のシードが生かされて、2回戦から登場。若宮中のエースが故障して出場しない上に、直方二中もインフルエンザで出場停止。普通に考えると決勝までいけると思いました。しかし、油断はできない。
<第1試合 VS鞍手南中>
 第1セットは堅さがありましたが、苦しむことなく2セット連取。

<第2試合(準決勝) VS若宮中>
 本来ならここが一番きつい試合。今日はエースがいない。エース抜きで安心したわけではないが、第1セットは若宮中の声とレシーブの粘りに押されて、精神的に追いつめられた状態で試合が進む。杏樹も最初のスパイクをミスってからは、いつもの破壊力がない上に周りが見えていない。侑子もスパイクが当たらない上に、レシーブで点をやる。しかし、菜奈子が切れのあるスパイクを決めて、若宮中に傾きかけた流れを何度となく止めて、25対19で第1セット先取。こうなると、第2セットは落ち着きを取り戻して、25対10で勝利。

<第3試合(決勝) VS鞍手北中>
 第1セットの序盤から1点ずつを取り合う試合内容。23対23まできたところで、やはり試合巧者だなあと思えるプレーで2点を連取されて第1セットを失う。
 第2セットも1点を取り合う試合。離されそうになると杏樹のスパイクで追いつき追い越す。しかし、裏に回るとリードを許してしまう。それでも24対24まで粘って、杏樹が前にきて2点連取して26対24で第2セットを勝利。
 第3セットは、15点マッチ。出だし杏樹で点を取り、8対5でチェンジコート。ここで裏に回って、13対13で並ばれる。あと一つローテすれば杏樹が前に来るけど、ありさと侑子ではここで終わるかなあと覚悟しました。ところが、ありさのスパイクがネットインして14点目をとる。杏樹が前にきて、豪快にスパイクを決めて、勝利。
 直方市親善バレー大会 優勝
よく勝てたなあと思います。ツキで勝てたところもあるけど、選手ががんばったということも確かです。特に、セッターの優加のトスが想像以上によかったし、杏樹がスパイクをよく決めた。菜奈子はレシーブとスパイクをきっちりがんばったし、目立たないところでありさのスパイクとレシーブで点が取れて、梨菜の堅実なレシーブとつなぎがよかった。あとは、侑子のスパイクが復活しなければならないけど、これからに期待しよう。
 春季大会のシードはとれたけど、1ヶ月後の春季大会はどのチームも練習を積んでくるので、今日のようにうまくはいかないことを念頭に置いて練習を重ねていかなければならない。

 親善バレー以降も毎週練習試合に出かける。新入部員の1人がやめたいと言い出して、結局夏からは5人ということになったけど、今は目の前のこのチームのことに集中するしかない。
 今年は、バレー部がユニフォームを買うことができる年にあたり、春季大会に間に合うように新ユニフォームを作りました。ただ、予算の都合上、半袖で8番までしか作れなかったことが残念でしたが、生徒はデザインが結構気に入ったようで、気分は高揚してきました。しかし、1年生の愛加を入れた新チームで練習試合を重ねてきたのに、春季大会前日まで1年生の「ふれあい合宿」があり、帰ってきた当日の練習では足がガクガクで使える状態ではない。まあ、3年生のありさにがんばってもらうしかない。

【春季大会】 :若宮中 6月4日(土)・5日(日)
(予選リーグ)
 会場に行って、「今日は1試合ですね。」といわれて唖然。宮田中が棄権して直方二中との1試合のみ。愛加の様子を見る試合ができない。しかし、それもどうなることではないし、第1試合に集中するしかない。
<第1試合 :直方二中>
 決して気が抜ける相手ではないので、序盤から集中するようにいって試合開始。10点までは杏樹と菜奈子と侑子のスパイクでリードしていくけど、相手エースもしっかり打ち返してきて接戦。中盤からサーブで崩して相手のミスもあり差が開いていく。結局25対15で第1セットを奪取。
 こうなると、第2セットは一方的に攻撃をして10点で抑えて2セット連取。
 これで今日は終わり。あまりに早く終わって帰ったのでは明日に差し支える。コーチが来てくれていたので、学校に帰って練習をすることに。明日の決勝トーナメントにコーチが来られないだけに、コーチも快く賛成してくれて練習することになりました。

 (決勝トーナメント)
<準決勝 :宮田西中>

 前の試合で西中はフルセットを戦っているので、スタミナ的に有利。ところが、今まで負けたことがないという安心からか、スパイクを打っても真正面にいき、つながれて点を取られる。リードしていても、相手が一生懸命にするプレーをじっと見てボールを落として相手を勢いづかせる。結局、第1セットはとったものの、いいところなく16点も取られる始末。セット間にウサギ跳び。恥ずかしいし、相手に失礼だけど、このままでは次の試合に影響する。
 第2セットは、少しは平常心を取り戻して、8点で勝利。しかし、いつもの切れがない。決勝の相手が若宮か鞍手北のどちらになるかわからないけど、この時点ではどちらが来ても勝つ望みは薄い。

<決勝 ・若宮中>
 若宮中が、鞍手北中をフルセットで勝って決勝の相手に決まりました。
 第1セットで出だしが大切と言い聞かせて試合開始。すると、侑子のサーブで連続6得点。ところがここでタイムアウトあけからスパイクを決められ、あっという間に逆転される。7対8になったところで梨菜と愛加をあきらめ、志帆海とありさにチェンジ。ここからは、相手エースの圧力に耐えながら差を開けられることなく終盤までいく。23対23まできて、若宮中のエースが上がってきてスパイクを決められて、若宮中のいい形でセットをとられる。
 第2セットは、サーブで4点連取されて、このままズルズルといきそうだったので、タイム。タイムが功を奏して同点になる。しかし、再びリードされるけどあきらめずについて行く。中盤で相手エースが下がったところで侑子のスパイクが決まりだし14対13と逆転。ここから、侑子のスパイクで押して若宮中の裏エースのスパイクミスも誘ってリードを広げる。20対14で相手エースが上がってきたけど、杏樹と菜奈子のスパイクで1点ずついく。そして、25対20で第2セットを取り返す。
 勝負の第3セット。出だしエース対決を五分でいって、4対4。杏樹のサーブと侑子のスパイクで得点を重ね、13対6でチェンジコート。2廻り目に入ってもレシーブをつなぎ、差を詰められることなく20対13で3廻り目。しかし、ここでも1点1点を取り合っていく。23対18まで追い上げられて、次の1点がどちらに行くかで勝負が決まると思っていたときに、菜奈子の絶妙のスパイクフェイントが決まって24点目をとる。最後は杏樹が豪快にスパイクを決めて勝利。
 直鞍春季大会 優勝 
やったというより、信じられないという気持ちが強かったですが、とにかく選手がよく頑張った。
 杏樹はキャプテンとしてエースとしてスパイクを逃げずに打つだけでなく、レシーブでもフェイントをよく拾った。
 菜奈子はレシーブはいつもよりミスもあったけど、スパイクとサーブで流れを戻していた。
 ありさはレシーブが思ったよりもよく上って、サーブの失敗もなくスパイクもそれなりに打つことができていた。
 セッターの優加のできが一番の心配だったけど、練習通りの速いトスを上げて、フェイントにもよくついて行って、勝負所はエース対決に持っていっていた。 
 これで夏季大会のシード権がとれて弾みをつけることができた。

 しかし、その1週間後の練習試合で若宮中と対戦。なんと8点で敗戦。気を抜くとボロボロになるところはまるで成長していない。特に2年生のプレーに精彩がない。1ヶ月後の夏季大会までに精神面を鍛えなければ、いつでもひっくり返される。期末試験休みの間がとても心配です。

【飯塚高校杯】 6月26日(日)
 期末考査開け直後に、飯塚高校杯に出場。今年で6回目ということですが、初参加です。先輩が入学したからお呼びがかかったということなので、練習試合をキャンセルしての参加です。
 今年は参加の呼びかけが遅かったということもあって、6校だけの参加でした。
<第1試合 VS宇美南中>
 初対戦で、身長のある選手が多くサーブが強い。アタックはミスが多いけど、サーブは多彩です。連続して3点取られることもあり、第1セットから苦しかった。結果的には25対21で先取したけど、第2セットはわからない。第2セットもサーブで崩されるシーンもありましたが、第1セットよりも冷静になり25対18で勝利。

<第2試合 VS宗像中央中>
 1月に1度対戦していたけど、そのときよりも数段にチーム力が上がっている。苦戦するかなあと思っていましたが、第1セットの序盤からサーブで崩して、スパイクを決める小竹中の良さが出て、意外にあっさりと2セット連取。これでパート1位で決勝トーナメントに進出。

<第3試合・準決勝 VS箱崎青松中>
 部員32名で、エースのスパイクが強烈で、セッターも大きく、都会のチームらしく高校生のようなバレーをするという感じでした。実際にきちんと2枚ブロックもつくので苦戦は覚悟していました。ただ、このときからコーチがベンチに入ってくれたのでとても心強かったです。
 第1セットが始まって、立て続けに得点をとられる。0対6になったところで、セッターの優加をあきらめて試合再開。愛加のセッターではコンビが合わないので、この試合の勝利は難しいと思いました。実際にいいところなく第1セット敗戦。
 第2セットも同じメンバーで試合開始。スパイカーも愛加のトスに慣れて、杏樹と菜奈子と侑子のスパイクが決まり出す。相手のスパイクやサーブを、志帆海や愛加や菜奈子が必死で拾ってつなぎ、杏樹と侑子で決めることができだして、第2セットを取り返す。
 第3セットは15点マッチなので分が悪い気がしましたが、8対6とリードしてチェンジコート。しかし、相手も粘って13対13。ここから、2点連取して勝利。
 このチームでよく勝てたなあと思います。このチームでの練習は全くしていないので、複雑な気持ちでした。

<第4試合・決勝 VS宗像中央中>
 午前中に試合をしているので、安心してみることができました。危なげなく2セット連取して優勝

<第5試合 VS飯塚高校>
 高校生とのエキシビションマッチ。序盤は五分の戦い。杏樹のスパイクに高校生が3枚ブロックを飛ぶほど、気合いのこもった試合展開。しかし、高校生の早い攻撃について行けずに、13点で敗戦。

 試験開けの日に夜練習をして、翌朝6時30分に春日野中での練習試合に出発し、蒸し暑い中で10セット。そして次の日が、飯塚高校杯で10セット。選手の疲労がピークに達していると思いました。完全休養日を作って気分を変えないと夏季大会で全力が出せないと思い、月曜日は休み。火曜日から気分を変えて、夏季大会に向けて練習を開始。

【直鞍夏季大会】光陵中(予選リーグ) 7月9日(土)・10日(日)
 <第1試合 vs植木中>
 普段通りの試合をすれば負けることはないけど、6点以内で勝つように指示して試合開始。第1セット、第2セットとも6点で勝利。まずは順調な滑り出し。

 <第2試合 vs光陵中>
 今年1年を通して練習試合をしていないけど、大会ごとに実力をつけてきているので気を抜くとセットをとられるということをいって試合開始。第1セットは、サーブが走って一回りすることなく勝利。思っていたよりも反撃がなかったので、不思議な感じがありました。
 あっけなく勝ったときは次のセットは苦しむことが多いので、くれぐれも気を抜かないように指示して第2セット。1対1からサーブカットをミスってからミスを連発。そこを狙われて1対4。その後も同じところを徹底して狙われて、リズムが狂い、相手エースのバックアタックや軟攻に振り回されてリードが広げることができない。ついに20対19まで追い込まれてタイム。相手を勢いづかせると止めることができない精神的な弱さを露呈。第3セットも覚悟しました。それでもここから杏樹のサーブで崩して、25対20で勝利。
 これで4年連続の筑豊大会出場は決まったものの反省点の多い試合でした。これでは明日の決勝トーナメントが闘えない。午後は試合がないので、学校に帰って練習。審判があるので、練習はコーチに任せて、一応気持ちの部分の立て直しはできたということでしたが、明日が心配です。

(決勝トーナメント)
<準決勝 vs直方二中>

 練習試合では負けたことはないのでセットをとられることはないと思っていましたが、昨日のことがあるから気は抜けない。第1セットからいつも通りの試合運びでとばしていくように指示して試合開始。相手は準々決勝を戦っているので体は動くけど、それ以上にサーブで崩して、杏樹と菜奈子のスパイクで得点を重ねていく。中盤で10点差をつけ、そのままセットを奪取。第2セットは、相手が集中力がなくなり、一方的な試合運びで1桁台で勝利。


 これでいよいよ若宮中との決勝戦。若宮中も鞍手北中から2セット連取して決勝進出。小竹中が念願の夏季優勝をするか、若宮中に春の雪辱をされるか、意地のぶつかり合いです。


<決勝 vs若宮中>
 第1セット序盤から点の取り合い。3対4で相手エースが下がり、ここから狙い通りに得点を重ねていく。8対4になったところでタイム。タイム開けを注意して試合開始。エースが下がっても春の時のように得点がとれない。侑子にボールが集められない。若宮中の選手の集中力の高さに戸惑う。そして、17対17から逆転されてからは相手エースにいいように打ち込まれて、18対25で敗戦。




 第2セットは気を取り直して試合を進めるように指示。ところが、出だしのサーブカットから連続して狙われて0対3。その後もエースに打ち込まれて、2対8。タイムを取ってもメンバーチェンジをしても相手は崩れない。6対16から開き直ってスパイクを打つも1点返しても倍の点数をとられる内容で、結局9対25で敗戦。



 直鞍夏季大会 準優勝
 またしても、夏季大会で頂点をとることができなかった。敗因は、思い描いた早い攻撃パターンが、レシーブ力が上がらずに完成しなかったことにある。実際、エースが打ち込むシーンよりも、サイド攻撃をして拾われて反撃されるシーンが多かった。予想していたこととはいえ、上の大会を闘うには戦略を変える必要があることがわかった。今年は筑豊大会まで時間があるので、どのフォーメーションで闘っていくのかを検討し直すことができる。負けてからどう奮起していくか、2年生の奮起をどうしていくか、チームがまだまだ甘いことをやっと教えられて、選手がこれからどうしていくかです。まだまだやれる感はある。この結果は、予想通りといえば予想通り。全体的にも番狂わせはなかった。
 今年は、昨年までとは違って直鞍大会よりも筑豊大会に気持ちを持っていくということができていたので、気持ちの切り替えはすぐにできるはず。負けたことにより気合いは入る。後は暑さとの闘いで、自分に負けないようにするだけだ。

【夏季筑豊大会】桂川総合体育館 7月22日(金)・23日(土)
 直鞍大会後、フォーメーションを前に戻してエース中心で攻撃するパターンに変える。若宮中や鞍手北中との練習試合では、このフォーメーションでセットをとることが多く、筑豊大会もこの形でいくことにしました。ところが、直前になって2年生の梨菜が1ヶ月のドクターストップ状態になり痛手が大きい。大会前に桂川総合体育館を借りて練習もしたし、後はやる何が何でもと思ってやるだけです。
 <予選リーグ>
<第1試合 vs添田中(田川地区1位)>

 添田中とは練習試合を1セットしかしていませんが、前評判の高いチームです。サーブとレシーブがいいというイメージです。
 第1セット序盤からサーブで3失点。ラリーになれば試合になると思っていたけど、杏樹にきっちりブロックが2枚ついて打ち抜けない。そのうちに肩の力が抜けずにフォームを崩して打つので決まらない。そして、1年生の愛加の動きが悪い。菜奈子とのコンビも合わずにノータッチで落ちるボールもあり、12点で敗戦。小竹中のいいところを出すことなく終わってしまった。
 気を取り直して第2セット。しかし、添田中を完全に乗せてしまって、サーブで崩され、チャンスボールを返せばクイックで攻められ、ラリーになっても必ず打って返されて、ノーミスの試合をされてしまい、10点であえなく敗戦。完全に力負けでした。

 次の岡垣中との対戦に2日目をかけるしかない。昨年までは、ここで落ち込んでしまっていたけど、今年は勝っても負けても入れ替え戦が勝負と言っていたので、選手は切り替えていたようです。しかし、昨年までのことが思い出されて、待っている間中、胃が痛みました。

<第2試合 vs岡垣中(遠中地区4位)>
 コーチと話し合って、ブロックが2枚きちんとつくチームとは、菜奈子が前で杏樹との2枚攻撃にした方がいいのではということで、直鞍大会のフォーメーションに戻して試合開始。
 第1セットはまたしても序盤にサーブで連続失点。ここで1年生の愛加を3年生のありさに交代。前の試合よりも侑子や志帆海がレシーブを粘って、杏樹と菜奈子で攻撃。中盤で3点をリードして終盤までくる。サーブでありさが狙われて、ありさがはじいて「あっ」と思った瞬間に、菜奈子の顔面にボール当たってそのまま相手コートに落ちて23点目を取る。23対21から2点を取られて同点。ここで2回目のタイム。ここからが勝負。集中していくように指示して再開。何とか2点連取して25対23で第1セットを奪取。
 第2セット前に、ここから気を抜かないように指示して試合開始。やはり守りに入って序盤から3点リードされて中盤を迎える。優加の7連続サーブで流れができ、15対12と逆転。さらに、菜奈子のサーブ。2点取ったところから、相手のリズムがおかしい。菜奈子の連続サーブがどんどん入り、チャンスボールがくれば杏樹が強烈にアタックを決めて、相手の戦意を奪う。22対13までサーブが続き勝負が見えてきた。そして集中力を保ったまま、25対15で勝利。
 
 これで決勝トーナメントに進出。ここまでくるのに、4年かかった。選手はあきらめずによく闘った。しかし、1日目が終わってみれば、結果的には予想した通りのチームがベスト8に勝ち残った。明日の1試合目に勝利して県大会出場を決めなければ目標は達成されない。抽選の結果、対戦相手は中間東。昨年の雪辱戦でもあり、因縁を感じる。実際のところ、杏樹のくじ運の強さにほんとに感謝です。練習試合の結果からすると、中間東が一番闘いやすい。結果はわからないけど、道は開けた気がしました。

<第1試合 vs中間東(遠中地区1位)>
 練習試合では勝ち越しているが、直前の試合では2連敗中。しかし、勝ち目はある。第1セット開始早々、6点を先取。最高の滑り出し。でも全く安心はできない。タイム後、8対7まで追いつかれる。ただ、ここからも粘ってレシーブをつなぎ、常に3点リードした状態のまま終盤を迎える。18対15になったところで、タイム。次の1点がどちらに行くかが大きな分かれ目。杏樹がしっかり決めて19対15。この後もサイドアウトを繰り返して、25対19で第1セットを取る。
 第2セット前に、ここからが勝負ということを言い聞かせて試合開始。いきなり5点を取られてタイム。ここから11対14までくる。ここから相手エースのサーブが走り出し、なんと12対25で第2セットを失う。
 こうなると相手は勢いづき、こちらは気持ちも落ち込んでくる。しかし、コーチの「まだやれる。やりきらな。」という強い檄を受けて第3セット開始。息を吹き返したように選手は頑張り、13対5でチェンジコート。安心したわけではないだろうが、ここから守りに入って、相手の反撃を止められずに、ついに14対14まで追いつかれてしまった。サイドアウトを繰り返して17対17。そして3点差をつけられ19対22。負ける流れでしたが、ここでもあきらめることなくレシーブをつなぎ、侑子と杏樹のスパイクで攻め続け、22対22に追いつく。そして、23点目を杏樹のバックアタックでとる。しかし、長いラリーの末23点目を取られる。さあ県大会をかけてほんとに勝負。次の1点がどちらに行くかが大きな分かれ目。「守りに入らずに、攻めきれよ」と一声かけて、サーブカット。菜奈子がきっちり優加に返して、侑子にトス。フェイントが見事に決まってマッチポイント。後1点。侑子に連続トスを上げてもラリーが続き、ボールが落ちない。3本目を侑子にトスして、侑子のとっさのフェイント。これが見事に決まって、勝利。ガッツポーズどころではない、小躍りして喜びたかった。4年越しの県大会出場を勝ち取る
 コーチも満面の笑みで、流れる涙がこらえられない。よくやった、よく粘った。もうほめ言葉が見つからない。ついに県大会出場。この日のために、どれだけ苦しかったことか。コーチの涙をみて、ここまでくるのにどんなにつらかったことか。途中でやめなくてよかった。あきらめなければ夢はかなうことを、ほんとに身近で実感させてもらった。ほんとに選手に感謝・感謝です。
 次の試合のことなど考えずに、ゆっくりと弁当を食べるなんてことが今まであっただろうか。どの子も親も話せば笑いか涙。これがあるからやってこれたんだとつくづく思いました。

<準決勝 vs添田中(田川地区1位)>
 昨日対戦して負けているので、選手に気負いはない。ましてや県大会出場は決まっているので、バレーを心底楽しんでいくだけ。ただ、この1年、負けっ放しで終わりたくない。前の試合で鞍手北が24点取ったこともあり、セットを1つとることを目標に試合開始。
 第1セット早々から、余裕のプレーをされて点差をつけられる。しかし、足かせもないので選手に暗さはない。昨日よりもレシーブもつなぎも粘ってラリーになる。そのうちに相手のサーブミスやスパイクミスも出て、だんだんに点差を縮めていく。結果的には、19対25で第1セットを失う。それでも暗さはない。ラストチャンスでセットをとるぞという気持ちが見える。
 そして第2セット試合開始。序盤からサーブで崩されて点差が開いたけど、選手は開き直ってのびのびとプレーを続ける。すると、中盤あたりから相手が焦りだし、ついに20対20まで追いつく。こうなるとノリノリで攻撃して、23対23。ここで切れることなく2点連取してついにセットを奪う。
 こうなると小竹中はバレーの試合をさらに楽しんで、いつもは動かない足もよく動く。第3セットもイケイケで、今までにないレシーブとつなぎを見せてくれて、添田中をどんどん追い込む。周りも含めて、まさか添田中が負けるとか思っていないので、追い込まれて弱気になり出したところを、スパイクとフェイントを織り交ぜた攻撃で完全に我を失った感じでした。そして、なんと25対21で連取して勝利。これには会場中がびっくり。ベンチも応援席も大騒ぎ。選手もびっくりの勝利。ミラクルでしかない。もう笑いが止まらない。コーチもこのことを知ったらきっとびっくりです。なんとこれで、決勝戦進出

<決勝 vs碓井中(嘉飯桂1位)>
 連続試合で、6セットを闘った後で、ユニフォームを着替えることもできないけど、選手はノリノリ。バレーの試合でこんなにプレッシャーなく闘っていいのだろうかと思うほどでした。相手の碓井中に対しては、15点取れればという実力のあるチームなので、これまでのような奇跡はないだろうけど、何かを期待させるチームになったと思います。今日の小竹中は今までの小竹中とは違うということを見せてくれました。
 そして、第1セット開始。予想通りサーブもスパイクも強い。しかし、それにめげずに向かっていく。頼もしいと今まで思ったこともないけど、今日は一つ一つのプレーに魂が入っている感じです。15対25でセットは失ったけど、応援席を満足させる内容でした。
 第2セットもリードを広げられても向かっていく。6人でバレーをしていないと今までいってきたけど、この試合は気持ちが通じ合っている。結果的には19対25で負けたけど、持てる力を出し切ったと思います。

筑豊夏季大会 準優勝 そして、県大会出場権獲得

 あ〜ここまでこれたんだと、しみじみ思います。


【福岡県大会】:嘉穂総合体育館 7月29日(金)・30日(土)
 今年は、直鞍地区から3校が県大会に出場する。このことは近年にない快挙。小竹中が出場できるのもライバルがいたからこそと思える。ただ、小竹中だけが20数年ぶりということで、選手も周りも喜びすぎ。うれしいのは確かなんですが、まだ試合はある。県大会まで6日。疲労をとって試合に臨まなければならないが、県大会出場で安心しきっている。
 そこで高校に行って練習。チーム自体がふんわりした状態でまずいと思っていた矢先、3年生3人がコーチの逆鱗に触れて走って帰ることに。最後まで世話をやかせるなあ。
 そして、県大会開会式。県下30チームが一堂に会しての開会式。練習試合をしたチームがいるとなぜかホッとする。そこから試合会場へ移動。校長先生の取り計らいでマイクロバスで移動。

 第3試合まで時間があるので、外で練習。しかし、気合いがないな。
 いよいよ試合開始。実力的には勝てる要素のある相手。実際に第1セット中盤までは2点リードで試合が進む。しかし、エースを狙ってサーブを打たれはじめて、だんだんにリズムが狂う。終盤は追いつけることなく22点で第1セットを失う。
第2セットは、相手を勢いづかせてサーブで崩され、ブロックを振られてレシーブが上がらずに12点で敗戦。


 今にして思えば、選手もベンチも緊張して力が出せなかったなあと思う。もう少し何とかなった試合であった。しかし、第1試合に力が出せないのも実力のうち。
 また、出直しです。でも次を考えると、次はこれるかな〜?。